「健康」というとても大きなテーマに取り組む日本健康倶楽部の活動とは、どのようなものなのでしょうか?
▼業務内容についてお聞かせください。
日本健康倶楽部は職場健診や学校検診、市町村が行う住民を対象にした健康教室や企業の方々の健康づくり事業のお手伝いをさせて頂いている厚生労働省の許可団体です。
企業に対しては、職場健診のほか「心と体の健康づくり」という観点からも講話や体力づくりの教室を提供しています。また、学校検診は県下中北部の学校については私たちが実施しています。
市町村単位で行われる「国保ヘルスアップ事業」にも関わっていて、地域の方々向けの健康教室で「運動」「栄養」「休養」について参加者同志がコミュニケーションを取りながら一緒に学び、考えていくような教室を実施しています。
まず、健康診断で自分の体の状態を自身で知ってもらい、より元気に過ごすためには自分に必要なものは何かを気付いてもらい、その思いを「運動」「栄養」「休養」といったところからサポートしていこうという考えで活動しています。
▼この仕事をしていて、嬉しかった事や苦労した事などがあればお聞かせください。
健康教室などに参加した人たちがより元気に活動できるようになったという報告や、教室終了時に「楽しかったよ」「また来てね」の声をもらったという、そんな現場からの話が聞こえてくると「あぁ良かった。嬉しいなぁ」と思いますね。
心の問題や人の感覚というのは個人個人によって差があって、健康づくりに参加して「楽しかった」「気持ちよかった」「元気になれた」と言う声は拾えても、人の感情は数値化できるものではないですからね。
そこが示されて、第三者が見ても納得できるような“健康の指標”を作ることを今試みています。現在進行形なので『苦労した事』ではないのですが、各方面の方々と協力しあって試行錯誤しながら取り組んでいることの一つです。
▼法人の特徴などがあればお願いします。
「健康」の定義はとても幅が広いですし、個々人でも捉え方が違います。あまり枠を広げすぎてしまうと捉えどころの無いものになってしまいます。
例えば、「病気がない」=「健康」というのが一般的ですが、多少体に不具合があったとしても、元気な方っていらっしゃいますよね。
そんな視点から、私たちは人の健康を一部分で捉えるのではなくて、「病気減らし」と「元気づくり」の2つの軸を立てた健康づくりを推進しています。
「病気減らし」は病気の早期発見を促し、症状の軽いうちに病院で治療してもらう。そこで健康診断が活きてきます。
「元気づくり」については、体が少しぐらい痛くても「あの地区の集まりは楽しいから行っておしゃべりしてこよう」と行動したり、家族と一緒に遊んだり活動できるような、「元気」を創造していくことをテーマに活動しています。
ただ、「健康」は私たちが作るものではなくて、本人自身でしか作ることが出来ないものです。ですから、体の健康はもちろんのこと、精神的な部分も含めた元気な人が増えていくことを願って、私たちは皆さんの健康づくりを「お手伝い」する立場で頑張っています。
単に医療機関というだけではなく、その枠を超えたところで活動しているところに、私たち考え方の特徴があると思います。
▼今後の抱負・決意
今後の展開として考えていることは、観光立県である沖縄において観光で訪れる方々と地元の方々が交流できる場をつくり、私たちが取り組んでいる「元気づくり」の観点から何か出来ないかと考えています。
この取り組みは現在、琉球大学の教授といった専門家の方々とも協力しあいながら進めているところです。
また、生活習慣の乱れから子供たちの健康づくりが危ぶまれていますが、今の学校のシステムで行っている健康診断はそこまでサポートできていないので、もう一歩踏み込んで、学校の先生方・PTA・ご父兄の方々と一緒に子供たちの健康を考えていきたいという思いがあります。
その取り組みの一つとして、現在、恩納村で子供たちの骨密度の測定と食生活の調査を琉球大学と提携して行っているところです。得られた検査データと食生活調査から、子供たちの健康づくりに活かせるものを何かしら見出していこうと考えています。
▼最後に一言お願いします。
一人ひとりが何のために健康が必要なのかを考えながら、「健康」を生きていく為の「道具」としてうまく使っていこうと呼びかけていきたいと思っています。
健康になることは自分を大事にし、自分の人生を大切にしようとする意識から始まるのだと考えています。
ですから、企業であれ個人であれ、結果、それぞれが持っている人生観が結果として健康観につながっていくのだと思うし、決して健康は独立してあるものじゃないということです。
そんな意識をもつことによって、初めて人は本当の意味で健康について意識して、行動を起こすことが出来るのではないでしょうか。
とにかく「みんなで元気にやっていこうよ」という事を一番言いたいですね。
主に健康診断を通して健康・体力づくりを推進するという事でしたが、他にも様々な企画や取り組みを精力的に行っているとのことで、健康に対して柔軟な発想で向き合っていると感じました。
実は取材中に職場の方々が体操を始めたので少し驚いたのですが、毎日午後3時にこのような体操を行い、実際に実践して得られた効果を各事業所に提案するといった事も行っているそうです。
伺ったお話の中にもあったように、今後様々な方向から健康についてアプローチしていくようなので、その活動が人だけに限らず、沖縄にどのような効果をもたらしてくれるのかが期待されます。



社団法人 日本健康倶楽部 沖縄支部














