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株式会社 赤マルソウ

 

株式会社 赤マルソウ インタビュー

 

今回は、株式会社 赤マルソウの座間味 亮 取締役社長にお話を伺いました。
沖縄素材を活かした調味料作りにこだわる赤マルソウの今後を支える舞台裏に迫ります。

▼会社・業務内容についてお聞かせください。

 

赤マルソウ株式会社赤マルソウは、今年で創業56周年の味噌と醤油の醸造メーカーです。

 

現在の場所(糸満市西崎)に移動する前は、那覇市首里にありました。移ってきてから12年が経っています。

 

それまで、味噌・醤油の仕込みは自社で行っていましたが、現在は県外の醸造メーカーと協力して行っています。

 

今の工場では、味噌・醤油をベースとしたドレッシングやタレなどの加工食品を中心に作っています。

時代の流れとともに、味噌と醤油だけでは会社が成り立たないという状況になってきましたので、それを使った新しい加工食品も並行して作っていこうと決めたわけです。

 

移転前から少しずつスタートして、現在では全体の売り上げの約40%を、油みそやぽん酢、ドレッシングなどの加工食品が占めていますね。

 

実は近年、少しずつ味噌と醤油の業界が低迷してきているのですが、こういった様々な調味料を求めるお客様の声を表しているのかもしれません。

 

▼商品の動きについて教えてください。

 

赤マルソウ商品一般の店頭に並ぶ家庭用の商品から業務用の商品まで、 規格の違いも合わせると300種類近くはありますね。

意外に思われるかも知れませんが、家庭用よりも業務用の方が種類が多いです。

 

実は、県内の中学校までの学校給食にも赤マルソウの味噌・醤油が、週間2トンも使われているんですよ。

 

県下の子供たちは間違いなく、赤マルソウの味噌・醤油の口にして育っていますよ。また、コンビニエンスストアのお惣菜・弁当などにもご利用いただいています。

 

新商品開発のペースは、年間2~3回くらいですね。
先日参加した産業まつりでも、新商品のぽん酢3種と油味噌の計4アイテムを出品しました。
また、去った春にはドレッシングのシリーズものを出しています。

 

業務用についてはお客様の要望に応えて、速いペースで変更・改良を加えていますね。
一般家庭用に比べて、パッケージのデザインが必要ないということと、やはりお客様のサイクルが早いということがあります。

 

▼会社の魅力・特徴をお教え下さい。

 

Panaドレッシングシリーズ沖縄の素材にこだわった商品づくりが商品開発のコンセプトになっています。

 

シークヮーサーにしても、タンカンにしても、油味噌の豚肉にしても、沖縄の県産品にこだわることで、他社の商品との差別化を図っています。

 

こういったものを作れるのは、沖縄県内で「赤マルソウ」だけですからね。

 

実は以前まで商品開発が少なく、既存商品での展開が主でしたので、当時私が営業をしていた頃に感じていたことは、「売る商品が無い」という事でした。

 

メーカーである以上は、やはり常に新しい商品開発をしなければならないと痛感していましたので、現在は商品開発、企画担当をおいてそこにも力を注いでいます。

 

大手のメーカーに負けないような商品開発力が、ここ数年でしっかり付いてきて、人も育ってきているのではないでしょうか。

 

魅力はやはり「ものづくり」ですね。メーカーの魅力は、やはりそこに尽きるのではないでしょうか。

ゼロからではないですが、無いものを形にしていくというのはやはり楽しいです。

 

最終的にそれを「美味しい」と言ってくれるお客様がいる所までたどり着けたらと思います。
そういうものがつくれる会社にしていきたいですね。

 

▼これまで仕事に関わってきて、良かったこと・苦労したことはありますか?

 

座間味 亮 取締役社長今感じているのは、オーナーが従兄弟ということもあって、良い環境で比較的自由にさせてもらっています。

 

我々に限らず、醸造メーカーというのはやはり歴史がありますので、認知されているという事はありがたいですね。

 

また、人に食べてもらう商品を扱っているので、色んな人の出入りが多く新しい出会いや交流の機会も多いです。

 

あとは調味料を作っているという仕事柄、多くの食材に触れて味わう事が多いので、美味しいものを食べることが出来ます。もちろん商品研究が目的ですが、これは嬉しいですよね。

 

また、苦労した事についてですが、大きな苦労を感じたことはありませんね。

 

今でこそ、多くの方にご利用いただいている油味噌ですが、10年ほど前に商品として出したばかりの頃は「みんなが家庭で油味噌を作っているのに、店に置いても売れるわけがない!」と、取引先にどなられたことがありますね。あの頃は、全く相手にしてもらえずどうしたものかといった感じでした。

 

しかし、今ではその油味噌の売り上げが全体の2割ほどを占めています。
特に、2年ほど前に某番組に取り上げていただいてからが凄かったですね。すぐに反応がありました。
Web上での注文が一気に入ってきて驚きましたね。

 

注文が入ると携帯電話に報告が入る仕組みだったのですが、ずっと鳴りっぱなしでした。
油味噌に関しては、県内と県外の売り上げが逆転しています。

 

気になっている事は、沖縄だと商品開発・製造におけるコストが高くついてしまう事でしょうか。
やはり距離があるという事が大きく影響していますね。

他にも、扱う企業の規模の大きさなどもありますが、驚くほどコストが違うのでびっくりしますよ。

 

私は10年以上ここで仕事をしていますが、社長になってはじめて大変だと感じる事が出てきましたね。

 

小さな会社ではありますが、パートを含めると25名ほどいますので、いろいろな事があります。
商品の流れだけでなく、社員の管理から資金運営など全般的に把握して対処していかなければならないので、当然ではありますが、やはり大変ですよ。

 

▼尊敬する人物はいますか?

 

尊敬する人物は赤マルソウの創業者であり、また祖父でもある「具志堅宗精」ですね。
実は彼は沖縄の警察署長を務めて、さらには宮古の知事にも就任したんですよ。

 

その退職後に赤マルソウをはじめたんです。すごいパワーですよね。

 

もともとの家業である「具志堅みそ醤油」を祖父の兄が継いでいたのですが、
その後、祖父の「赤丸宗」と祖父の兄の「黒丸宗」に分かれました。

 

それから56年が経って現在に至っています。

 

▼今後の抱負・決意をお教え下さい。

 

座間味 亮 取締役社長これからも商品展開のメインは調味料です。
今よりも体力がついたら、原点に戻ってまた味噌を仕込みたいですね。

 

今の時代、ドレッシングひとつをとっても、家族単位ではなく個人で使用するようになってきているんですね。
お父さんはこれ、お母さんはこれ、子供はこれ、といった感じです。

こういうことを考えると、時代に合わせて商品も小さくなりますよね。

 

東京なども両親と子一人という構成が増えてきているという事実から見ても、 消費量も少なくなってくると考えられるので、 商品開発もその流れに合わせて小型化していこうということです。
大きいサイズだと、使い切れなくて捨てちゃうんですね。

 

「歴史は繰り返す」という言葉がありますが、こういったものもいずれ集約されていって、 最終的には原点に戻るのではないかと考えています。

 

なんだかんだいっても基礎調味料は味噌・醤油・塩なんですよね。
調味料を製造している私がいうのもおかしいですが、日本における食文化はこれがあればOKなんです。

立場上、こういう事を言うと矛盾は感じるんですが、 美味しい肉・魚を食べるときはいいマース(塩)があればいい。

 

醤油も、大豆と小麦と塩で作った醤油でいいんですよね。

 

食文化もレトルト化してきている今、もう一度調味料のあり方を考える時期なのかもしれません。

 

本土進出に関しては、現時点ではまだ考えていません。創業60周年にむけて長期計画を立てたのですが、その中でいったん本土は置いておいて、もう一度地場である沖縄をマーケティング調査し直して、シェアをもっと拡げていこうということになりました。

 

この目標を達成できてから、次のステップへ移ろうという事です。

 

まずは地元から。他に目を向けるなら、足場をしっかり固めてからでないといけないですよね。
県内で成功を修めきれていないのに、県外に向けて事業拡大する会社も結構ありますが、
それでは外に出てもうまくやっていくのはなかなか難しいと思いますね。

 

目標はすでに決定しているので、次は我々がどこでシェアを拡げるのかという事を現在協議中です。量販店・外食産業・観光産業などいろいろあるので、これを決定して行動していきます。

 

まずはとにかく県内でシェアを拡大させる事ですね。

 

▼最後に一言お願いします。

 

ぜひ、赤マルソウの商品をお求め下さい。
疑問に思う点、気づいた点などあればどんどんご意見下さい。
要望があれば、商品のご説明などもさせていただきます。

 

【取材後記】

創業56年という歴史ある会社を束ねる座間味社長。

醸造メーカーということで、もう少し年を召された方が代表なのだろうと勝手に思い込んでいたのですが、お会いしてみると意外と若く、脂の乗った実業家という印象を受けました。

実際に会社をこれまでよりも更に良い方向に変えていく為に、様々な動きをされているようです。

今後の業務展開を伺った際にも、「これからも私たちは調味料でいく」という答えがすぐに返ってきて、社長としての強い意志をもっているのだと感じました。

これまで同様、沖縄素材の調味料を通して、地元の健康を守りながら地元の魅力を伝えていっていただければと思います。

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