
沖縄と本土の派遣業をベースに、将来に向けての広がりを持った『構想』を取材して参りました。
▼業務内容についてお聞かせ下さい
当社は総合人材サービスを本業にして、『職業紹介』と『人材派遣』を行っております。本社は埼玉県(さいたま市)にあり、関東一円と沖縄に11拠点を有しています。
なぜ、ここ沖縄だけにぽつんと離れた形で、当社の事業所を置いたのかと言いますと、以前は我々も他社と同様、沖縄の求職者に対してその派遣先を関東の方でご紹介していました。
しかし、沖縄からはるばる関東の方へ行ってお仕事をされている方々は、いずれ(例えば契約期間が終了したら)は戻ってくることになります。そうなると、こちらでまた新しい仕事を見つけなければならなくなりますから、「スペックスさん、沖縄でも何か仕事を探してもらえませんか?」という声がどんどん増えていきました。
我々のような人材サービス業は、人と人とのつながりを大切にしていくことで、初めて成り立つ仕事なのです。それなのに、『沖縄の方々にわざわざ関東で働いてもらいました→派遣先の契約期間が終了しました→ハイ、ご苦労様!それではサヨウナラ・・・』というのでは、当社と派遣スタッフさんとの間でかけがえのない信頼関係を築き上げても、最後はお互いに寂しい思いをしてしまうのです。
だからそうならないよう沖縄にも事業所を置いて、こちらのお仕事もご紹介していくことで、派遣スタッフさんとのコミュニケーションのキャッチボールをいつまでも続けていこうと考えました。『那覇新都心採用センター』ではそのような理念の下、積極的な派遣活動を行っています。
他にも『働くお母さんを応援します』ということで、『パレット保育園』をこの建物の1階で運営しながら、職業紹介・人材派遣とコラボさせて事業展開しています。沖縄県は特に共稼ぎの方が多いので、当社の派遣スタッフさんのお子さんをお預かりして(一般のお子さんもお預かりしています)、『安心してお勤めに出て下さい』という取り組みをしています。
これは単にお仕事だけを紹介すれば良いという考え方ではなく、仕事をよりやりやすくしていくための『周囲の環境づくり』や、『育児と仕事の両立』に関する支援を図っていくことがその目的となっています。仕事というのは生活の一部ですから、それをとりまく生活環境や、子育ての問題と切り離して考えることはできませんからね。
当社ではもう一つ、『海外移住支援』という事業を行っておりまして、ここでは特に東南アジアでの永住権の取得やビザ取得のお手伝いをしています。
充実した第2の人生のために、現地の心優しい人々との交流や日本にはない自然との触れ合いを通して、人間らしい生き方を再発見して下さい。当社はそのための様々なサポートもさせていただいております。
▼この仕事をしていて良かったことや苦労していることを教えて下さい
まずは良かったことからお話しましょう。派遣スタッフさんに様々な仕事のご紹介をしていく中で、「良い仕事(会社)を紹介して下さってありがとう!」という言葉をもらい、喜んでいただけた時ですね。そして企業さんの方からも「優秀な人材を派遣してくれてありがとう!」などと言ってもらえた時には、この仕事をしていて本当に良かったと思います。社会貢献をしているという意味でも、それから人に喜ばれるという意味でも嬉しいですね。
他にも、派遣スタッフさんが仕事先から「正社員にならないか?」と声をかけられたそうです。我々にしてみたら、優秀な人材を持っていかれてしまうのは辛いけれども、そういう風におっしゃって下さる企業さんがあるということは、それだけ当社の派遣スタッフさんの評価が高いということの証明になりますから、そういう時にも喜びを感じます。
苦労と言えば、我々は派遣スタッフさんと企業さんの間に入って、両者の調整役を務めていますから、その調整が上手くいかない時は非常に苦労します。
企業さんの側からしてみると、人件費や人事の問題など、派遣スタッフを使う理由はいろいろあるでしょう。一方、派遣スタッフさんにしてみたら、働いているうちに待遇面や仕事内容について考えてしまうことが出てくるようです。そこで両者の言い分を聴いて、潤滑油のような役割を果たしていかなければならないのですが、それが難しい時もありますね。
▼好きな言葉を教えて下さい
私は『明元素(めいげんそ)』という言葉が大好きなのです。意味は『明るく元気で素直』ということです。「この『明元素』をいつも忘れず心の中に持っていれば、どんな困難な状況に陥っても何とか切り抜けることができる。普段からこの気持ちでしっかりやっていれば、最悪の状態にだけはならないよ。」と、私が初めて社会人になった時、当時の上司からいただいた言葉なのです。
仕事というのは、いつも楽しいことばかりではないですからね。だから、この『那覇新都心採用センター』のスローガンにして、社員や派遣スタッフさん達にもこのお話をしています。
前にも言ったように我々の仕事は人と人とのつながりや、心や気持ちの持ち方によるところが大きいのです。それならばこの言葉はとてもシンプルで、我々の仕事内容には一番向いているものだと思っています。
▼これからの抱負を教えて下さい
世間一般の企業のトップの方々と比べてみた場合、当社の代表は、年齢においても考え方においても良い意味で『若い』と思います。ですから会社全体が、『何でもやってみよう! いろいろなことにチャレンジしてみよう!』という雰囲気に溢れています。この『那覇新都心採用センター』もその一環でつくったものです。
今後はここから、会社やスタッフの持っているネット網を生かして、沖縄の特産品や名産品を販売してみようと考えています。ということで、実際にその取り組みも始めています。
他には、本社のある関東から見ても、沖縄は日本屈指の観光地・癒しの土地であることから、旅行者や移住者向けにその関連企業と提携しての面白い企画も考えています。
さらに、本業の『派遣』という強みを生かしながら、『保育』や『介護士』の分野においてもやってみたいことがあります。
『(株)スペックス 那覇新都心採用センター』は、今年の6月にオープンしたばかりの新しい人材派遣会社です。しかし新しいのは、何もオープンの時期だけではなく、『派遣』をベースにした事業の展開内容やその発想・アイデアにあります。
単に仕事の紹介や派遣だけに留まらず、その仕事をとりまく生活環境の支援に目を向けたり、派遣スタッフさんとの末永いお付き合いを目指した意志伝達のキャッチボール体制をつくったり。さらには、沖縄という場所へ事業所を置くことのメリットを生かした観光事業構想など、お話を聴けば聴くほどその広がりや将来性に感心させられてしまいました。
今後も人材派遣業はもちろんのこと、様々なビジネスシーンにおいて、沖縄と本土の『懸け橋』になっていく企業であることは間違いない。そのように確信した取材でありました。



株式会社 スペックス 那覇新都心採用センター














