
ケーキ作りとお店に込めた想いを伺ってきました。
▼マローニエさんで作られているケーキや、お店の特徴を教えて下さい
当店はオリジナルケーキの製造と販売を主に行っております。さらに店内には、喫茶スペースもございますので、こちらで美味しいコーヒーと自慢のケーキを召し上がっていただくことも出来ます。
マローニエでは静かで落ち着いた雰囲気の喫茶スペースをご用意し、テーブルの上に置かれたお気に入りのケーキとほろ苦いコーヒーを味わいながら、上質でゆったりとした時間をお客様にお過ごしいただきたいという願いを持っています。
そしてお気に入りのケーキや他の美味しいケーキを、ご自宅・ご友人宅などにお持ちになられ、楽しい時間の続きを再びそこで…。これが当店のコンセプトなのです。
お店は2000年2月からスタートしましたので、現在は10年目に入りました。『地域や地元に密着した店づくり目指し、周りの方々が落ち着けるような場所になる』をスタート時からの基本姿勢とし、その想いをいつも忘れずに運営して参りました。
私自身がここ(宜野湾市)の出身なので、特に昔から繋がりのある周辺地域の方々に対して心身共に『寄与したい』という想いを強く持っています。
当店が作るケーキの特徴は、一言で言うと『ヘルシー』です。ケーキと言えば、昔から持っている一般的なイメージとして『甘い』食べ物という印象が強いですが、当店ではできる限り甘さを抑えています。糖分を極力ひかえめにした『ヘルシー』な、そしてなおかつ『シンプル』なところがセールスポイントとなります。
▼このお仕事をされていて、良かったところや難しいと感じることはありますか?
お客様としてご来店下さる方は、地元の方々が圧倒的に多いですね。そうすると例えば木の実など、ご自宅の庭で採れた食材等をお持ち下さって、「これをケーキにしてほしい!」というお話をいただくことがよくあります。
これには良い面と難しい面の両方が含まれていて、難しい面から先にお話しをすると、お持ち下さった食材を利用してすぐにケーキ作りに取り掛かることは、困難な場合のほうが非常に多いということです。
なぜなら、その食材の良さを最大限に発揮するための利用方法を考えるのに、ある程度の時間が必要だからです。それに食材によっては、ケーキの材料として不向きなものもあります。このような時は、お客様のせっかくのご厚意に応えられず残念な気持ちでいっぱいになります。
良い面については、新しいケーキを考える時のヒントになるという点ですね。自分達だけで新作を考えようとしても、アイデアや発想には限界があります。そのような時のお客様からのありがたい『ヒント』は、私たちの新たなひらめきの源となりますし、研究心を熱くさせて下さいます。
このようなお客様との交流は、マローニエが当初から掲げてきた『地域や地元に密着したお店づくり』を10年近く実践してきた賜物だと思っています。この『交流』そのものが、この仕事を続けてきた中で一番良かったところなのではないかと思います。
▼好きな言葉を教えて下さい
『人生において一番大事なことは、何かを得ることではなくて得たものを大切に育てること』というセリフが、ある映画の中に出てきます。これは私の大好きな映画で、ある素敵な女優さんが口にしていました。
つかんだことに人生の大切さを見出すのではなく、つかんだものを大切に大切に育んでいく…。これはお店の運営にもあてはまるのかもしれません。最近は新しいお店がどんどん出来てきますが、それを長く営んでいくのはとても難しい状況です。そのような中で夢とともにオープンさせたお店ですから、長く続けていくことで周りの方々からも次第に認知され、お客様から可愛がられながらお店もスタッフも大切に成長させて(あるいはして)いきたいですね。
▼これからの抱負をお聞かせ下さい
現在は、私がこれまでお世話になったケーキ屋さんやベーカリーさん、それにホテルさんなどで培ってきたものに自分なりの工夫を加えて商品として出しています。
今後はこれにプラスして沖縄県産の、特に宜野湾市の食材を使ったケーキ作りをしていきたいと考えています。例えば田芋や山羊のミルクなどを使用した新作ケーキ。ですからケーキの種類はこれからも増えていきます。
他にも、ウェディングケーキやバースデイケーキなどは、お客様のご注文をいただいてから製作に取り掛かっています。どのようなケーキをお客様が望まれているのか。それをしっかり把握した上で新鮮な材料使って新鮮なうちに、そしてその日のうちに作り上げてお出ししています。この『新しいもの』へのこだわりはマローニエの核となるところですから、未来永劫変わることはありません。
▼最後にメッセージをお願いします
マローニエの所在地はメイン通りに面しているわけではありませんので、オープン当初はお客様から「どこにありますか?」とか「探すのに苦労しました。」というお声をいただいていました。皆様に浸透していくのに少し時間がかかったようです。
しかし、10年目に入った現在はそのようなお声もなくなっていき、女性だけでなく男性のお客様のほうがかなり増えてきました。
そして、「裏通りに面していてあまり目立たない所にあるから、かえって我々男性はとても入りやすいです。」という嬉しいお声が聞こえるようになりました。
男性の方も女性の方も、皆様お気軽にお越し下さい。静かな所にありますので、ゆったり落ち着いた時間をお過ごしになれるかと思います。またお一人でいらしても、ゆっくりくつろげて美味しいケーキを楽しんでいただけることと思います。どうぞ宜しくお願いします。
金城さんのお話を伺った後、我々取材スタッフはマローニエさんのケーキをいただけることになりました。「ガラスケースの中からお好きなものをどうぞ!」というお言葉に、私は天にも昇るような気持ちに…。十数種類あるケーキは皆、私たちを誘っているかのようでした。どれにしようかさんざん迷いながら、そしてワクワクしながら選ばせていただいたのは『ミルフィーユ』と『ティラミス』。喫茶スペースのテーブルにお目当てのケーキとコーヒーが並べられ、いよいよ…。欲張りな私達は半分ずつにしながら両方を楽しみました。「う~ん、やさしい…。」口に入れた瞬間、最初に頭の中を駆け巡ったのはこの感覚でした。『さりげない甘さ』といい、『心地良い食感』といい、美しい音楽のようなハーモニーが口の中いっぱいに奏でられています。幸せ……。
心も身体も幸福感に満たされた私達は、その余韻にいつまでも席を立つことができないでいました。本当にありがとうございました。



Cafe Marronnier (カフェ マローニエ)














