
沖縄初お米マイスターのお米にかける情熱と、美味しい炊き方を取材してきました。
御社の業務内容と、会社の魅力や特徴をお聞かせ下さい
弊社は本土復帰前の昭和40年に創業しました。最初に販売したお米は、『カリフォルニアローズ』というアメリカ産です。復帰後、特別措置法のもと十数年かけて価格・流通ともに本土並みに変化していった沖縄のお米事情。「その頃、大人気だった島米(沖縄県産米)の味は今でも忘れられない…」、社長である新垣のそんな想いが会社の根本になっています。毎日食べるご飯を当たり前に美味しいと感じていただけるように、そしてかつての時代のように「あの時のご飯は美味しかったね。」と、いつまでも記憶に残るような商品をお客様にお届けしていきたいと考えています。
主な取り組みとしてはお米の生産者との契約栽培はもとより、『生産者の顔が見えるような商品づくり』や、『お米の栽培カルテ』を弊社公式ホームページにて公開しています。また地域のニーズに合わせた『贈答用商品の充実』や、お米券と雑穀米をセットにした『健康志向の商品』などもお出しして、お客様よりご好評をいただいております。
『お米屋』というと、お客様の持つ感覚としてなぜか敷居が高く感じられることが多いようです。私達はそのイメージを払拭することを目標として頑張って参りました。お米はもっと身近であるべき。そしてそのためには、『ギフト』としての存在感も皆様にアピールしていかなければならない。そんな想いから『抱っこ米(赤ちゃんの出生体重を再現したギフト。米袋には赤ちゃんの写真をプリント。)』という商品が誕生しました。こちらはお客様から「かわいい!」という声をお寄せいただいております。
当社の魅力・特徴は、個々のスタッフの力を活かしていくことで創り上げられた、個性的な社風にあるのではないでしょうか。さらに社長の言葉を借りてお話すると、「私達はお米にこだわり、沖縄の米文化とともに歩んで参りました。これからもお客様に愛される米屋を目指して頑張ります。」
『お米マイスター』とはどのような資格・仕事内容なのでしょうか?
『お米マイスター』とは『日本米穀小売商業組合連合会』が認定している、お米の博士号とも言える資格です。その仕事内容は、①全国の多種多様なお米の中から、食べる人の好みや用途に合ったお米を探してきます。②お米の特長を活かし、精米方法やブレンド技術を駆使しながら美味しいお米に仕上げていきます。③広く皆様にお米の食文化を伝えるとともに、お米がどのように栽培されたかという情報や特性を伝え、最も美味しく炊いて食べる方法をアドバイスしていきます。
まとめると、田んぼから始まりご家庭のお茶碗へ盛られるまでに、皆様に美味しいお米をお届けしていくことや、そのすばらしさ・美味しさをお伝えすることがお米マイスターの仕事になります。
お米マイスターとして、良かったことや大変なことはありますか?
お米マイスターを取得する以前から現場で積み重ねてきた、『知識・経験・想い』が形(資格)となって認められたことがまず初めに嬉しい出来事でしたね。そしてこの資格を取ってからは、お客様のお話を聞いて下さる様子が大きく変わりました。資格を持つと信用度というものが増してくるのでしょうか。皆さん、真剣に耳を傾けて下さいます。
反面、私のお話したことが、それを聞いた方の受け取り方によっては趣旨を異にしてしまう場合があります。このような時は本当に怖いと思います。
ですから、お客様がどのように受け取られたのかを話の所々で確認し、ちょっと違うと思ったら遠回りしたり細かい部分も付け加えたりして、お話を差し上げるようにしています。前にメディアに出た際、長時間お話した中のほんの一部分しか放映されなかったこともあり、後の反響として趣旨の受け取り方に様々な違いを感じました。その時「もう一度改めてじっくりお話したいな…。」、と思ってしまいました。非常に難しいですね。
好きな言葉はありますか?
有名な言葉や格言などをいろいろと思い起こしてみました。
ですが私の心の中に浮かんできたのは『大丈夫』。
この言葉は例えば「これならば大丈夫!」「本当に大丈夫?」など、様々なニュアンスでの使い方があります。
私は「まだ大丈夫!」のように、自分に言い聞かせるための使い方を沢山してきました。漢字にするとたった三文字の言葉ですが、かなり助けられてきました。
仕事をしている時には「これで大丈夫?」と、自分に問い返します。そして新しい事に挑戦する時にはパワーが必要になりますから、「自分ならば絶対に大丈夫!」と奮起させます。実はこの2~3年で私が大きく変われたのは、この言葉のおかげだと思っています。
これからの夢や抱負を教えて下さい
日本人の主食であるご飯は、残念ながら最近ではその消費量が減少してきています。それに伴う生産者の『後継ぎ問題』を筆頭に、他にも様々な厳しいお話が耳には入ってきます。私達はこのような状況を改善していくために、持てる力のすべてで貢献していくことが使命なのだと思っています。
特に『後継ぎ問題』に関しては、生産者の方々の家族内における世代間の意識の違いが、大きな原因の一つとして感じ取れます。
前にもお話しました通り、弊社では公式ホームページの中で『お米の栽培カルテを公開』しています。生産者の方々にはこちらをご利用いただく中、家族内で息子さんがお父さんにパソコンを教えるという状況を作ってコミュニケーションを密にしていけたなら、そこからお米作りの良さ・すばらしさが次の世代へ伝わっていくのではないかと期待しています。お父さんの仕事内容・よそからの評価なども話題に上ることで、次世代のお米作りへのモチベーションに繋がっていくのではないでしょうか。
それともう一つ、巷では食を通して『元気な子供を育てよう!』という声がよく聞かれます。ですが私達には、「子供を育てていくのは大人ですから、まずは大人が元気でなくては子供も元気に育たないでしょう。」という考え方が根本にあります。そこで他の方々が元気な子供達を育てていくなら、私達は元気な大人達を育てることを目指そうと考えています。それが広がって世の中全体が元気になればすばらしいですね。
インタビューを通してお米が本当に『大好き』で、そのお米にかける想いがとても『熱い』ものであることをヒシヒシと感じました。それに周囲が子供達に目を向ける中、それ以上に「元気な大人を育てていきたい!」というこの目の付け所はとても新鮮でした。その理由、聞けば納得ですよね。
今日はせっかく、沖縄初のお米マイスターにお話を伺ったのですから、ご飯の美味しい炊き方も教わって参りました。それによると「美味しい炊き方の基本は、お米を過度に洗わないこと。もう少し言うとお米に入れる最初の水は、浮いてきたお米を沈めた後は何もしないですぐに捨てて下さい。」とのことでした。なぜならお米は乾燥している状態だから、初めてのお水で60%くらいは吸ってしまうとのこと。ですからこの時うっかり水につけ過ぎてしまうと、ヌカの香りがつき過ぎて仕上がりに影響が出てしまうそうです。なお、お米の洗い方や回数など、詳しいことは具志川食糧さんに直接尋ねてみて下さい。アナタのお好みに合った美味しいご飯の炊き方を教えて下さいますよ!



株式会社 具志川食糧















