
3年前に主婦の立場から代表に就任して、歩んできた道とこれからを語ってもらいました。
▼業務概要をお聞かせ下さい。
那覇市の事業系一般廃棄物と産業廃棄物の収集運搬をさせていただいております。
主にデパートや飲食店等の事業所の廃棄されるゴミを収集して、処理場に運搬する事業を行っております。
現在は、100社余りの企業が排出する廃棄物を収集運搬していますね。
その他、引越しで出る大量のゴミや、ゴミ置き場まで運べない粗大ゴミ、伐採した樹木、ご家庭で処分に困る廃棄物等も収集運搬させてもらっています。
廃ガラスやペットボトルは廃棄物処理会社と提携してリサイクルへも力を入れていますね
廃棄物を適正に処理したという証明になる「産業廃棄物管理票」の発行も受け付けております。
▼会社の特徴をお教え下さい。
私が代表に就任してからは、環境に優しい企業を目指してきました。
リサイクルへの取り組みと沖縄県の収集運搬業許可を取得し、法令に基づいて収集運搬を行っております。
また、これから「無駄な光熱費を抑え、廃棄物を適切に処理している」という指標になる、環境省がガイドラインを策定した認証制度「エコアクション21」も取得したいと考えています。
那覇市では、この認証の取得を推進していて、将来的にも重要な認証になると思います。
一般の皆様は「ごみ」というものに対して、取っ掛かりにくく、情報が不足していると感じています。
そこで今後は「ごみ」がどういうもので、どういう処理のされ方をして、どのようにすれば環境に良い「ごみ」の出し方ができるか、という「情報発信」をしていきたいですね。
▼リサイクルの取り組みについてお聞かせ下さい。
私が実質上の代表に就任した3年前の話になりますが、その当時、収集運搬だけでは、環境保全に対し、できる事が限られていると感じていました。
そこでリサイクルに力をいれようと考え、ある企業と提携して取り組んだのが、廃ガラスやペットボトルのリサイクルです。
着色された廃ガラスは再利用が難しい部分もあったのですが、現在はガラス工芸品やガラス陶板、舗装材等に再利用していますね。
従来、ペットボトルは資源ごみとして廃棄されていましたが、ここ数年その価値が見直され、破砕をして新たな製品を造る事業が産業として出てきました。
ペットボトルには色々な再生方法があり、中国に輸出して、おもちゃの部品やぬいぐるみの綿の繊維の代わりとしてリサイクルされています。
当社では使い終わったペットボトルを、新しいペットボトルとして再資源化する提携先の企業のシステムを利用することで、繰り返し永遠にペットボトルのリサイクルを行う事が可能となっています。
▼この仕事をしていて良かった事・苦労した事をお教え下さい。
どのビジネスでもそうだと思いますが、嬉しいのはお客様に喜ばれることですね。
引越しの際に出る大量の廃棄物の収集でお客様のお宅にお邪魔した時に、お礼にお菓子まで頂いたりする事がありましたね。
女性である私が、会社の代表になって良かったと思うのは、見積もりや集金の時に私が伺うと、お客様が安心感や親しみを感じてくれる事です。
苦労したのは、3年前に父が亡くなった事で、慌ただしく実質上の2代目代表に就任した事ですね。
その時、私は現場の仕事も知らず、人脈もない状態ですごく不安でしたね。その時が一番大変だったと思います。でも、周りにいた多くの方々に助けていただきました。
▼好きな言葉はありますか?
「人学ばざれば、智無し」という言葉です。
尊敬する経営者に貸していただいた本に載っていた言葉ですね。
代表になるまでは普通の主婦だった私が、人から学んだり、本を読んだりして得たことが多く、この言葉どおり「学ぶ姿勢を謙虚に持たなければ、知恵はつかない」と、この3年間で実感しました。
私に経営者としての仕事を教えてくれたのは、経営者の団体に飛び込んでいって、そこで知り合えた経営者の方達だったんですね。
その時にこの言葉を知らないで、団体から外れ、現場の事に躍起になっていたら、今の私はなかったと思いますね。生涯持ち続けたい言葉です。
▼今後の決意・抱負をお教えください。
女性であることも活かして、廃棄物収集運搬会社のイメージを変えていきたいです。
スタッフ全員には、対外的に「挨拶や身だしなみを意識する」や「ゴミを収集する仕事に誇りを持つ」ということを常に伝えています。
これを進めてきた効果を少しずつ実感しているところです。
共栄環境のイメージキャラクターであるコーギー君を使った、イメージ作りも行っていきたいです。
パッカー車(ゴミ収集車)の側面にほうきを持ったコーギー君を載せて、子供達や地域の方々が親しみをわくようなゴミ収集車を作りたいです。「ワンちゃんが来た」と言ってくれるようになって欲しいですね。
その他、広報誌を使った情報発信も行っていきたいです。
例えば、私達のお客様の中で、ゴミの分別を正しく行っている企業を色々な方々へ紹介していきたいですね。
そして、ゴミを分別する事が、その企業の発展と結びつけば、他の事業所もゴミの分別に力を入れ、より環境への意識向上に繋がるだろうと考えています。
▼最後に一言お願いします。
環境というのは、船がすぐに方向転換できないのと同じで、環境保全の大切さに気が付いて、様々な対策を取っても、30年から50年掛けないと結果が出ないことです。
だから、一刻も早く環境の事を考えて、対策を取らなければいけないと考えています。
環境は、皆様が少しの意識を持ち、小さな力を積み重ねていくことによって、改善されると思いますね。
共栄環境の下田美智代代表は、朗らかで、親しみを感じさせる方でした。
環境をテーマにした活動は、「共栄環境の使命だと考えている」と話していました。
現在、中国は北京オリンピックの影響で景気が良く、鉄や古紙、廃プラスチックなどを買い取っているので廃棄物が減り、環境にはいい影響を与えていますが、下田代表は、中国の好景気が止まってしまう時の事を心配していました。
共栄環境が始めている地球に優しい事を、私も一緒に考えてみようと思いました。



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