
三線を通して「遊び心」を形にし、提供していくその想いとは。
▼店舗概要をお聞かせ下さい
当店の活動の主な内容は三線のギャラリーとインターネット通販で、オリジナルウッド三線、県内の三線職人による高級三線の販売と、店舗でのウッド三線のクラフト教室や体験教室を開催しております。
体験教室は、昼間の天気の良い日は残波岬近くの海辺で、4~5名程度の少人数で行い、夜はギャラリーで少しお酒やおつまみなども楽しみながら、そして、来ていただいた方とより近い距離でコミュニケーションをとりながら、習い事半分、楽しみ半分といった感じで開催しています。
最近では県外での注目度は高く、20~30代の方が三線の音色を気に入って始めるというパターンが多いです。
本土の楽器店や沖縄ショップなど10店舗ほどに商品の卸しも行っております。
▼三線を始めたきっかけをお聞かせ下さい
私は長野県の出身で、周りに海が無かったものですから海にあこがれて5年前、沖縄へ移住してきました。
元々、弦楽器をやっていたということもあり、沖縄での旅行で三線の音を聞いたとき、すごく良い音色だと感じ、移住したのをきっかけに本格的に古典音楽教室に通い始めました。
当時は県内のリゾートホテルでマリンスタッフとして働いていたのですが、業務が天候に左右されることもあり、上司から「三線の体験教室をやってみないか」と声が掛かり、その体験教室を始めたことが今の土台となっていますね。
2年間で体験教室の受講総数は1000人になりました。
▼商品についてお聞かせ下さい
商品は8,000円のウッド三線から15~20万円の黒木を使ったものがありますが、自分の三線が欲しいという方も増えていて、ネット上からのオーダーフォームから注文を受け、それに応えてお作りするケースもございます。
8,000円という価格の三線は今までは無かったと思います。
このウッド三線はこの楽器がどんなものか知るためや、弾けるかどうか試したりするにはちょうど良いですね。
こちらの三線は試供品とうい考えを持っておりますので、本皮の三線を購入いただいた際に、ウッド三線の8,000円は還元いたします。
今、一番売れている商品は18,800円の「三線初心者安心セット」ですね。
練習用のDVD、工工四(くんくんしー譜面)、ドレミ付きポジションシールや初心者の方が途中で挫折せずに続けられるかを考え、リゾートホテルに勤めていた頃の体験教室の経験を活かしたオリジナルガイドブックも作り初心者には安心のセットになっています。
セットに重点を置いているショップはあまり無いのではないでしょうか。
また、三線が欲しいというよりも、弾けるようになりたいと思っている方が多いと感じますね。
本土では沖縄のように近くに教えてくれる方もいないので、こういったセットはすごく喜ばれています。
初めから難しい民謡などを弾こうとする方がいますが、まずは皆さん良く知っている「キラキラ星」から練習して、ドレミのポジションを憶えていくことから始めます。
大抵の方は歌の無いイントロ部分から初めてしまうのですが、そこは皆さんが思っているメロディーと必ず一致するとは限らないので弾きにくく感じることがあります。
私が推薦するのは歌の部分から弾いていくということです。
その部分はどれだけアレンジされていても変わることはないので、自分が思っているメロディーと連動させやすいからですね。
▼古典芸能新人賞受賞についてお聞かせ下さい
先生のお陰だと思います。
現在、野村流音楽協会コザ支部に所属しておりコザで習っていますが、沖縄の先生にしてはめずらしく、合理的に非常に分かりやすく教えていただきました。
その甲斐もあり、習い始めて3年掛かると言われている新人賞を約1年で戴くことができました。
独学でも三線をやっていたので、弾くことに関しては大丈夫でしたが、声楽が大変で独特の唄い回しには苦労しました。
その経験があったからこそ、本土の方々にもより教えやすくなりました。
弾きながら心地良い唄を乗せるのはどれだけ練習をするか、どれだけ多くの曲を聴いているのかで違いますので、まだまだこれからだと感じています。
▼三線に携わってきて良かった事、苦しかったことをお聞かせ下さい
そうですね、三線を購入していただいたお客様から「自分の趣味が持てました」、「音楽に触れたことがなかったのですが毎日弾くのが楽しくて、今では発表するに至っています」など、多くの皆様からメールやお便りを頂いたときにはすごく嬉しく思いますね。
ただ物を売っているだけではなく、その人のライフスタイルの一部になっていると考えると、とても有意義なことをしているのかなと感じます。
皆さん日々忙しい中で、こういった音楽に触れて精神的にリラックスする時間を提供できることは素晴らしいことだと思いますね。
また、ウッド三線を作っているときは試行錯誤の連続で大変でした。今までに無かったものを作るということですから、特にデザインなどは絵を描くなど色々と試しました。
ここまでウッド三線をかたちにしていくのが難しかったです。
それから、職人の方に作っていただいている三線を販売するときにも職人の方に理解を得る際には、何度も足を運びました。
まず第一にインターネットというものを知らないし、ましては知らない人に売る事は当然ながら抵抗もあっただろうし、私も最初はそれが本当に良い事なのか自信が無かった時期もありました。
しかし、今こうやって販売を開始してみてお客様から「とても良い音でした」などの手紙をいただく事もあるのですが、それを届けたりすると職人の皆さんにすごく喜んでもらえます。
▼いつも心掛けている事をお聞かせ下さい
「生きることとは行動すること」です。
発想も大事だと思うのですが、行動も大事だと考えています。
動いてみて、10の失敗をしてその中に1つでも成功したことがあれば、それをやっていけば良いという事ですね。失敗して初めて出来る事もあると思います。
後は「遊び心」ですね。
どこにでもあるような店づくりではなく、来てくれるお客様の視点で遊び心を感じてもらい、本当に楽しいと思えるものを産み出していきたいです。
何で皆さんは三線を買うのかと考えたとき、「弾けるようになりたい」「その音色で癒されたい」と思っている方々は多いと感じるので、商売の事以上に「遊び心」を形にし、それを提供していければお客様にも楽しんでもらえますし、自分も楽しみながら出来るのでそれを大事にやっていきたいですね。
▼最後に一言お願いします
出来ることなら皆様に「遊び三線広場」に足を運んでいただきたいですね。
時間があれば「キラキラ星」なども弾けるように教えていきますし、やりたいと思ったら出来るかどうか考えずに、まずはこちらに遊びに来て三線の音色に触れて欲しいです。
それから購入を考えても遅くはないと思いますね。
店舗も販売をする場所というよりは、購入していただいたお客様のアフターケアの場所で、皆の隠れ家的な三線スペースとして使っていただきたいと考えています。
取材に訪れた際に三線に触らせていただき、ポジションシールと「キラキラ星」の工工四を見ながら弾いてみると上手くとはいきませんが、ほとんど三線に触れたことが無い私にでも、少し弾くことができました。
どなたでも楽しく演奏ができるものを作り上げることができたのは、山崎店長のこれまでの経験と感性があってのものだと感じました。
皆さんも海の見える最高のロケーションで三線の音色に触れてみてはいかがでしょうか。



遊び三線広場














