豆腐造りにかける熱い想いを、すがすがしい青空の下で語っていただきました。
▼徳門さんで製造されているお豆腐について教えて下さい
私共で作っている製品は『ゆし豆腐』(箱に流して固める前のふわふわした状態の豆腐)と『島豆腐』です。
製造過程としては、
(1)大豆を洗った後、水につけておきます。
(2)水につけた大豆をすり機ですり潰します。
(3)すり潰した大豆を搾り機で搾って、豆乳とおからに分別します。
(4)豆乳のほうを釜で煮て、にがりを入れます。
(5)にがり入りの豆乳はその後20~30分寝かせ、混ぜたら『ゆし豆腐』の完成。
(6)一方、ゆし豆腐を箱に詰めてプレスして固めたら『島豆腐』の完成。
このような製造法を『生搾り製法』と言います(生の大豆をすり潰してそのまま搾ることから)。
ちなみに内地の製造法は『煮搾り製法』(これは煮た大豆をすり潰して搾ることから)と呼ばれています。
製造に要する時間は、大豆を洗うところからゆし豆腐の完成までにおよそ2時間半。
そこからさらに島豆腐の完成までがおよそ1時間半ということで、合わせると4時間くらいかかります。
そして、この過程において軟水機とパイウォーターを組み合わせて使用しておりますので、うまさは元より軟らかい食感のお豆腐が造れるようになりました。
▼この仕事されていて、大変なことや良かったことを教えて下さい
こだわりの豆腐造り 沖縄の一般家庭では、朝食のメインとしてゆし豆腐を食べることが多いため、それに間に合わせるには前日の夜から仕込みを始めなければなりません。
つまり、一般の方たちとは時間的に正反対の生活をしているという点で、一緒に何かをしようとするときに、周りの人たちと合わせて動くことが難しい場合もあります。
そのようなところが、大変だと感じる時はあります。
良かったことについては、豆腐を造っていて皆さんに「美味しい!」と言っていただけることですね。
やはりそれは、仕事をしていく上での大きな励みになります。
▼お豆腐造りを、仕事として始めようとしたきっかけを教えて下さい
以前は別の仕事をしていて、当時はただ言われた通りに動く機械のような毎日でした。
しかしそのうち少しずつ、『自分自身で何かをやりたい』という気持ちが出てきまして、あれこれ考えるようになりました。
そしてその時はちょうど、この辺一帯には豆腐屋さんが一軒も無かったので、豆腐造りを始めようと思い立ちました。
そこで、すばらしい技術を持った知人のお豆腐屋さんから豆腐造りを一から学び、現在の形に至ったというわけです。
豆腐造りを始めたことで、前の仕事の時では味わえなかったやりがいや、頑張るエネルギーが出てくるようになりましたね。
▼好きな言葉がありましたら教えて下さい
私は『継続は力なり』という言葉が好きです。
理由はといいますと、自分の経験上、一つの仕事をやり続けていくほうがやりがいも出てくるし、一つのことを一生懸命やることで、やがては成功につなげていくことができるわけですから。
この言葉は、30歳を過ぎた頃から特に身に染みるようになってきましたね。
▼今後の決意や抱負をお聞かせください
これからも、『おいしい豆腐・徳門の豆腐』を造り続けていきたいですね。
毎日同じように造っているつもりでも、豆腐の出来上がりは日によって微妙に違うものなのです。
そういう意味では豆腐は生き物ですから、こちら側からすれば、日々勉強であり一瞬たりとも気が抜けない。
常にそのような状況の中に身を置くことで、妥協せずに上を目指し、さらに良いものを造るための努力を続けていけるのです。
▼最後にメッセージをお願いします
豆腐造りを通して自分が感じたことを皆さんにお話ししようと思います。
物事というのは、考えているだけではいつまでたっても前に進めないので、とにかく行動を起こすことが大切だということです。
動いてみた結果、初めて何らかの答えが出てくるわけですから。
失敗を恐れない勇気を持ち続け、どんな困難にも立ち向かい挑戦し続けることは、本当に並大抵のことではありません。しかしやってみないことには、成功へ結びつけていくことはできません。
ですから皆さんもその気持ちを持ち続け、前に進んでいってほしいと思います。
お豆腐を造り始めて半年ということで、今はまだ様々なご苦労をされているようです。
しかしその反面、豆腐という『生き物』を相手に、日々勉強と語る徳門代表の前向きなお姿からは、新鮮な毎日を全力投球で送っている充実感と、やりがいがビシビシと伝わってきました。
そしてインタビューをしている私たちにまで、そのパワーを分けていただきました。
お水にこだわり、スタイルにこだわり、味にこだわりを持って造り続けられている『徳門豆腐』。この一品と身近に接することのできる地元周辺の方々が、とてもうらやましく思います。
これからも持ち前の情熱と行動力を武器に、豆腐造りの道を邁進していただきたいと思います。




喜屋武のとうふ家~徳門(とぅくじょう)














