
お客様に対し、親身になって夢の実現をお手伝いする姿に迫ってみました。
▼業務内容をお聞かせください

当社の業務内容は、大きく2つの柱で成り立っています。
一つは事業地に関する『不動産開発のコンサルタント』。もう一つは『石材事業』です。
前者は、お客様である事業者の側に立って、その目的達成のための計画を心がけながら仕事を進めています。
事業をなさろうという方は、社運をかけてたくさんの投資をするわけですから、我々もそれを杓子定規的な姿勢で業務遂行するわけにはいきません。
我々が今まで培ってきた経験を基に、『事業者様の夢が実現できるように』というコンセプトでアフターフォローまで行っていきます。
ですから事業者様とのお付き合いも自然と長くなります。長いものでは、7~8年くらい一緒にやったこともあります。
後者はあるきっかけで中国へ渡った時、我々に親近感を抱いてくれた現地の人が、向こうで次々と人を紹介して下さる中で、「御影石を扱ってみないか?」という話が持ち上がりました。そしてスタートさせたのがそのいきさつです。
沖縄において、特に御影石が使われている分野はお墓です。それ以外の分野(例:建築・土木)では、本土ほど浸透していないのが現状です。
そこでこれからは、様々な分野へ広げていくための努力をしていこうと思っています。
▼この仕事をしていて良かったこと・大変なことを教えて下さい
二つの仕事に共通して良かったこと・楽しいことは、お客様の笑顔を見ることができた時ですね。
お墓の仕事にしても、開発の仕事にしても、両方に言えることは『お客様の夢を実現させること』です。
お墓は、生きている人達が自分の生活を守りながらそれでも限られた予算の中で、『亡くなってしまった親兄弟などに対する想いを最大限の形に表す』という趣旨のものなのです。
開発のほうはというと、事業者が様々な苦労をしながらも「自分は絶対に成功するんだ!」という想いから始まっています。
ですから、その成功や夢の実現を手にした時の笑顔を見るのは、一番嬉しいですね。反対に、大変なことというか精神的に辛いと思うこともあります。
仕事を進めていく中で理不尽なことがあったり、思わぬ慣習や法規制に突き当たってしまったりしてうまくいかない時もあるし、なかなか思い通りに進まないこともあります。
そのような時のお客様の悲しい顔・残念そうな顔を見ていると心が痛くなります。
▼仕事に取り組んでいくための心構えを聞かせてください。
仏壇やお墓というのは、意外にも大切な教育の場であるのです。
例えば沖縄のお墓参りの行事に、年一回の清明祭(シーミー)があります。
これはお墓の前に家族や親戚が集まり、先祖供養をしながらお供え物を皆で食べるというものです。
しかしこの行事は、単に一族の顔見せ会という意味だけに終わらず、この場で子供達へ、『家族のつながり』や『先祖とのつながり』を教えていく場でもあるのです。
そしてその中に道徳的な教えも含めていきます。沖縄の社会全体が、このような仏様に関する行事を重視していますから、皆を半ば強制的に参加させ、お墓をきれいに掃除し儀式に則り手を合わす。
そして、先祖を敬い自分達の身近な存在であることを教えながら、悪い道へ走ろうとしている者がいたらそれを戒める。
このように大きな意味を持つ『お墓』なので、我々の仕事というのはご家族の方と亡くなった方との間を繋いだり、生きている者同士の仲を繋いだりする重要な役目を担っています。
ですから、我々もご家族の方々と同じ想いで業務にあたっていかなければなりません。それを当社のモットーとしながら、全力投球で事にあたっています。開発コンサルタント事業についても、まったく同じ心構えで取り組んでおります。
▼今後の抱負を聞かせて下さい
現在、石材に関して今後の事業展開のあり方を模索中です。御影石は磨くことでとても美しく輝き、見る人に迫力を感じさせる魅力的な石なんですね。
だからこれを、様々な分野に応用できないかと考えています。できることなら、この資源と製造技術の両方が沖縄にあれば良いのですが、今は残念ながら・・・。
ですから外国とのお付き合いを大切にしながら、仕入れた商品をここから広げていきたいと思っています。
沖縄にあるお墓やその他の様々な建築物が、アスファルトやコンクリートばかりでは味気ないので、これからはもっとぬくもりのあるモノをたくさん広めていきたいですね。
▼最後にメッセージをお願いします
まずは最近あったお話をしたいと思います。東京に住んでいる小学生の女の子が、あるきっかけで沖縄へ旅行に来た時、お墓に関心を持ってくれました。
ご存知の方もいるとは思いますが、沖縄のお墓と本土のほうのお墓はその様子がまったく異なります。
そこで彼女は、『沖縄のお墓』を自分の夏休みの研究テーマにしたいということで、沖縄にある我々を含めたお墓を取り扱っているいくつかの業者に、様々なことを問い合わせしてきました。
我々業者は、親身になって沖縄の風習や歴史的背景、そしてお墓の造り方などの資料や情報提供をしました。
すると彼女はそれらを基にして、研究レポートを完成させ自分の学校に提出したら、周りの皆に感心され先生にも褒められたらしいのです。
それでそのことを、我々協力した業者すべてに、お礼と報告を兼ねて写真付きの手紙で送ってよこしてきました。
その中には、彼女の小学生らしい想いが綴られていたので読んでいた我々も嬉しくなったのですが、さらに胸を熱くしたのは、一緒に同封されていた彼女の母親からの手紙でした。
自分の娘に、机の上以外の様々なことを学ばせようとしたその姿勢や感性に感心させられてしまいました。
今回のことで我々が得たことは、大人達が物事に対して真面目にそして真剣な姿で取り組んでいったなら、子供達も必ずそれに応えてくれるということです。
今回は、彼女を通して東京の一部の子供達にだけだったかも知れませんが、琉球の一つの文化を知ってもらったという点では、我々にとっては非常に大きな意味があったと思います。
このようなことをこれからも大切にしながら、一つ一つ積み重ねていきたいですね。
そしてお墓を含めた沖縄の様々な文化を、大人達がしっかり守っていくことで子供達にもその姿勢が伝わり、文化の継承というものが将来にわたって続いていくのだろうと思います。
お客様に対し、どこまでも親身になって取り組んでいくことが当社のスタイルです。
お墓についての行事やまたはお墓そのものに関することで、一般の方々は風習やそのやり方など、特に最近ではあまりなじみがなくなってきているし、理解もされにくくなってきています。
そういったことでご不明な部分がありましたら、当社のほうでいつでも電話相談に応じながら、お客様のお役に立つことができます。どうぞお気軽にご相談下さい。
私達取材スタッフも、小学生とそのお母さんから送られてきた写真付きお手紙を拝見させていただきました。小学生の『お墓レポート』は極めて完成度が高く、大人でもこれだけの形にすることは、なかなか容易ではないでしょう。そしてそれを作った彼女の明るく素直なキャラクターが伝わってきたお手紙。お母さんのほうはその文面の中で、自分の子供に広い視野で物事を体験させながら、しかも一つのことを突き詰めていく探究心を育てようとしているその気持ちがひしひしと伝わってきました。読んでいて心がとても熱くなるお手紙でした。
世の中には、家庭や学校そして塾・お習い事以外にも、このように子供達が積極的に学んでいくことのできる場が、たくさんあるのだということに気付かされたとても有意義な取材でした。



有限会社カイト・コーポレーション














