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ジムロックレーベル&ヴォーカルラボ

ジムロックレーベル&ヴォーカルラボ
 今回はジムロックレーベル&ヴォーカルラボの惣領泰則先生にお話を伺いました。
沖縄の海と音楽を愛するその想いを語っていただきました。

▼ヴォーカルスクールを沖縄に開校したいきさつを教えて下さい

 

惣領泰則先生

このスクールを沖縄に創ったのは6年前です。その前は、東京で教えていました。プロの歌手になりたい人、あるいはすでにプロ活動をしている人で更にレベルアップを目指す方を対象としたヴォーカルスクールです。

しかし、私は東京という街が好きになれず、常々より本気でここから抜け出したいと思っておりました。理由は、世界の大都市と比べて東京という街が、アーティストや芸術家にとってとても住みにくい環境にあると感じていたからです。
ちょうどその頃、私はたまたま日出克さんの曲のアレンジをお願いされていました。そして東京で一ヶ月くらい一緒に仕事をして、その時に初めて沖縄の人達と触れ合う機会を持つことができました。

それから3年くらいして、再び日出克さんから「沖縄で曲を録音したいから、こっちへ1ヶ月くらい来てほしい。」という連絡をもらいました。そこで今度は沖縄へ行ってみると、仕事以外の時間に様々な美しい場所を案内して下さったり、彼の周囲の人達(うちなーんちゅ)と温かい交流を持つことができたり・・・。

それらの体験を通して、沖縄は何てすばらしい所なんだろう、と思いましたね。それからは、今後の自分の人生のことを考えるようになってしまいました。

その結果、この先もずっと東京にいるのは耐えられない、ということで意を決してこちらに引っ越してしまいました。これから先は、この土地で人生を送ろうと・・・。私は寒いのが苦手だから、『暖かい所に住みたい』という願望と、『海が大好き』という理由も手伝って沖縄へ移住。

このような経緯で、この地にヴォーカルスクールを開設しました。

 

▼スクールの特徴を聞かせて下さい

 

ジムロックレーベル&ヴォーカルラボ

私はアメリカで仕事をしていた時期があり、そこで向こうのアーティストのヴォーカルトレーナーも務めていました。その後しばらくして日本へ帰国しましたが、日本人アーティストの歌を聴いた時、「これはひどい!」と正直思ってしまいました。

それで、彼らの歌のレベルを上げるためにはどうしたら良いのだろう、という研究を始めました。そしてそれをオリジナルのカリキュラムとして考え出したのがヴォーカルスクールの始まりです。

日本語そのものはとてもすばらしい言語だと思います。そして書いたり読んだりする時には、とても便利なんです。
ところがそれを歌にした場合、特にポップスというジャンルでは不利な点がたくさん出てきます。それを今ここで説明したら、ものすごく時間がかかってしまいますので、それは省かせてもらいますが・・・。

私は、そういうたくさんの問題点を一つ一つ解決していくことで、どのようにすれば上手に歌を歌えるかということを考案しました。ですから、そこから生まれたこのカリキュラムや指導法が当スクールの特徴ですね。

 

▼この仕事をしていて良かったことを教えて下さい

 

一番は、沖縄の若い人達と触れ合うことができる点ですね。

それと私は、ここに通っている生徒達の中で、『N'Jami(ン'ジャミ)』というコーラスグループを作りました。これは16人で構成していて、沖縄民謡を中心にそれらをアレンジしたものをすばらしいハーモニーで歌うグループです。これが本当にすばらしい。歌はもちろんのこと、メンバー一人一人が人間的にもという意味です。皆、本当に気持ちが良い人ばかりだから、私も心地良くなります。

N'Jamiは世界中から歌を歌ってほしいというお話がきているので、今年はアジアを回ることになっています。メンバーは、それぞれがプロの歌手を目指していますが、このグループとして活動する時には、ギャラは全額寄付しています。

世界各地には、明日にも命の灯が消えてしまいそうな子供達がたくさんいますから、その子達のために基金を作ってそこに寄付をしています。

 

沖縄民謡のN'Jami(ン'ジャミ)

メンバーの年齢層は19歳から30代まで様々です。お母さんもいれば、看護師さんや学生さんもいます。 メンバーそれぞれの歌のジャンルも様々で、それが一つのコーラスを作り上げています。

グループ名の由来は、ウンジャミ(海神祭)からいただきました。かつては、沖縄各地で行なわれていたという海の神様のお祭り。私が海を好きなこともあって、それで名前をいただきました。

このような活動を、スクールとは別にやれることがとても楽しい。自分はプロデューサーという形で参加しています。

 

▼今後の抱負を聞かせて下さい

 

沖縄の若い人達というのは、自分の郷土の音楽や民謡を本気で好きなんですね。このような状況というのは、他地域ではまったくないというわけではないけれど、でもほとんどの人が馬鹿にしてしまって聴くことはしないです。
ですから私がこっちに住みはじめて、小・中・高の子供達の沖縄音楽を愛する様子を目の当たりにした時には、非常に驚きました。これは尊敬に値します。

このような若い人達と触れ合っていけるのが一番楽しいことだから、この状態をこれからも、そしていつまでも続けていきたいと思っています。

 

▼最後に一言お願いします

 

ビーチエッセイ

私が出した『ビーチエッセイ』というものを宣伝したくなりましたので、そのお話をさせて下さい。これは私が沖縄に来た理由の一つ『海が好き』というのが原点です。

自称『ビーチ博士』でもある私は、すべての沖縄(本島も離島も全部)のビーチを足で回って、最高の場所を探し続けています。そして今まで訪れたビーチを写真集にしたのがこの『ビーチエッセイ』なのです。

これにビーチで作曲したものをセットにして、DVDとして皆さんのもとへお届けしたいと思っております。今年の9~10月頃の予定です。沖縄の美しいビーチの映像をたくさん集め、それをブルーレイでたっぷり楽しんでいただくことができます。

沖縄には、人がほとんど立ち入ることのないビーチもまだまだあります。だから、そこには美しい海と砂浜が広がっているのです。それをご覧になって、心を癒されて下さい。

 

【取材後記】

『ビーチエッセイ』、さっそく写真集とその音楽を自宅で鑑賞しました。

写真集を開けてみると、そこには沖縄の中でも特に美しいビーチや海中が集められており、超逸品の仕上がりとなっております。自宅に居ながらにして、青い空と青い海が体験できるなんて何とすばらしい! これを見てしまったら、自分も写真のビーチを探さずにはいられなくなりました。きっと皆さんも同じ気持ちになるはず・・・。

音楽のほうは、どれも透明感があってゆったりと流れるようなメロディーと歌声。しばらくの間、日常の喧騒を忘れてしまいました。目をつむって聴いていると、頭の中に青い空と青い海が浮かび上がり、自分がその中に溶け込んでいってしまうような感覚を覚えてしまいました。
『優しさ』や『安らぎ』を求めている方には、絶対に聴いて欲しい音楽ですね。

自分は今度、ビーチへ出かけて海を眺めながらカーステで聴きたいと思います。皆さんもお試しあれ!

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