有限会社 IT通信 地域に役立つIT技術の開発を目指します

今回は有限会社IT通信の高橋庸正社長にお話をうかがいました。
最先端の開発技術を活かしたこれからの「IT通信」について語っていただきました。
業務概要をお聞かせ下さい。
当社が得意としているのは、ネットワークやプログラム開発ですが、とりわけ多拠点にまたがるネットワークの構築や電話などのハードウェアと連携させるソフトウェアの開発や、サービスの提供が主な業務となります。
一つは「テレビ会議システム」などの本社〜支社間の通信基盤作りで、これは遠隔地で交通が困難で時間がかかる所を結んでテレビ会議を行ったり、ネットワークを結んでのファイルやデータベースの共有や同じネットワークを利用して電話交換機同士を結んでの内線用のIP電話の導入をさせていただいております。
例えば本社・支社それぞれ30台程度以上の電話を所有している会社などは、本社〜支社間をIPを使って内線電話を統合することによって、本社〜支社間の通信費が完全に定額になりますので、通信コストを抑えることができます。
また、社内の内線電話と同じように3桁の番号を打つだけで、相手の支社の特定の人を直接呼び出すことが出来ますので、機動力のアップに繋がります。
後は、自前でCTIシステム(電話やFAXをコンピュータシステムに統合する技術)の開発を手掛けています。
通常CTIシステムは、安価なものは電話番号や名前が出るだけといったもので、それよりも高性能なものは急に高価になり例えば、システムの導入に100万円単位のコストが掛かる場合もあります。
しかもその場合でも顧客管理システムはCTIを作っているメーカーのものを使わなければならなかったりなど、すでに社内で顧客管理システムを持ち、運用されている企業様にとっては導入しづらいのが現状です。
当社ではCTIシステムのハードウェアに近いミドルウェアの部分から開発しておりますので、お客様の会社で既に利用されている顧客管理システムをそのまま生かすこともでき、便利に使っていただいています。
それ以外にも、社外の技術者の方とも共同で、かなり高度な開発も進めています。
開発をする人というのは、私どももそうですが、県内県外問わずとにかく最先端が好きな人が多いんです。
また、専門的な領域で大きな力を発揮したりするといった特徴がありますね。
テレビ会議システムについてお聞かせ下さい
当社のテレビ会議のシステムの特徴としては、まず高性能で安価だということですね。
高性能というのは原理的にこれまでの既存のテレビ会議システムとは違うということです。
これまでのテレビ会議システムはISDN回線の全盛期に開発されたこともあり、非常に遅い回線速度を前提として開発されています。
遅い回線速度では中央にサーバを置いて全国各地からの映像、音声を集中させて、そこで合成をして各地に配信するというやり方しか出来なかったわけです。
既存のテレビ会議システムだと、どうやっても0.5秒の壁が切れなく、どうしてもタイムラグを気にしながらの会話になってしまっていました。
ちょうど衛星中継のやり取りのような感じでしょうか。
人間が不自然さを感じずに会話ができるのが0.2秒以内と言われてますが、当社のシステムでは0.15秒のタイムラグでの通信が可能となっております。
関東、関西ではかなり導入は進んでいて、私自身も本土へ出向いてセッティングを行ったりします。
会社の魅力・特徴をお聞かせ下さい
依頼を受けて開発をするときに、本当に役に立つIT技術というものにしたいと常々考えています。
お客様と一緒になって一つのチームを作っていくというイメージですね。
決まりきったかたちのものを押し付けるといったことはせず、業務についてお客様以上に精通するような姿勢で、こうしたら良いのでは、といった提案ができるような感じでやっています。
これはホームページでも、業務用システムを作る場合についても同じです。
開発途中のものを見せながら頻繁に打ち合わせをし、お客様の考えとズレがないか確認しながらやっていくのが私達のやり方ですね。
さらには先方の水準によってはプログラムの変更や追加の仕方まで教え、ブラックボックス化せず、扱いやすく役に立つIT化を目指しています。
私共の提供したシステムを導入いただいた企業様からは、予想以上の出来栄えだという言葉を結構いただく事ができ、非常に嬉しく感じております。
沖縄は島嶼県でたくさんの島々が点在しております。
そのほとんどが非常に交通が不便であり、また経済の中心地から離れているという中で経済活動をやっていくことは大変なハンディだと思います。
当社の方向性として持っている通信とソフトウェアの融合が、そういったハンデをカバーする技術だと思っています。
離れていることが不利にならず、逆に他の地域よりも中心に近くなり、有利にしていくことも可能ではないかと考えています。
この仕事をして良かった事、苦しかった事をお聞かせ下さい
良かったというのは、自己実現が出来ているとすごく思うことですね。
やはり人間というのは得意な分野、不得意な分野というのがあり、興味の幅や深さも違うし、様々な人がいて社会が成り立っていると思いますが、その中で自分の個性を発揮できるような仕事だなと感じています。
寝食忘れて没頭することが出来るというか、仕事をしているのか興味でやっているのか分からなくなるくらい楽しくて仕方ないですね。
好きな事をやって皆さんに認められていく、そういうサイクルがあるのではと思っています。
それから、こちらにきて今年で3年目になりますが、一番最初にぶつかった問題はここ沖縄で人付き合いが無かったことですね。
ですが、ある方から中小企業同友会などへの誘いがあり、そこから人のつながりができてきました。
当初は馴染めるのかどうか心配でしたが、声をかけていただいたことで、大変良くしていただき、沖縄の人のつながりの大切さを実感しています。
好きな言葉をお聞かせ下さい
先程もありましたが、やはり「自己実現」という言葉ですね。
これは私自身のことだけでなく、皆が自己実現できるような会社にしたいし、そういう社会・地域にしていきたいですね。
そういうとき、人はすごく輝いて力を発揮していると思います。
その力が人の為になっていけるようなものであれば良いですね。
今後の決意・抱負をお聞かせ下さい
私自身も技術者でそれなりのものを持ってはいると思うのですが、やはり若い人が新しい技術などをどんどん習得していけるような環境づくりをしていきたいですね。
若い人が最先端の技術を学び、力を発揮できる環境を創っていくのも私たちの仕事だと思います。
本土からも仕事を引っぱってこれるような人材を育てていければと思います。
そういう人材が集まる魅力ある会社にしていきたいですね。「IT通信ここにあり」という風にしていきたいです。
最後に一言お願いします
私達の技術力が、本当に地域で役に立てるような企業を目指しています。
まずは友達(友小?)になってください。

[[ 取材後記 ]]
共同開発などをされているパートナーからも高橋社長の人間性が一番の魅力です。と話されていました。
私も今回、インタビューをさせていただきその印象を強く感じました。
やはり、見知らぬ地へ入ってもいろんな方々と馴染めるのはその人間性の良さだと思います。
これからも「IT通信」は最先端の技術開発から人材育成への環境づくりに至るまで多くのものを残していくのではと期待しています。
