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週刊元気企業 【那覇造形美術学院】那覇造形美術学院 - 大切なのは『実感』する心を育てること
今回は那覇造形美術学院の黄金忠博学院長にお話を伺いました。 貴校の教育内容をお聞かせ下さい
これらを突破していくためには、専門的な技術が必要になりますので、私達はそのための実技指導を行っていく予備校であります。
大学受験科には絵画科(油画・日本画)、彫刻科、デザイン・工芸科等があり、昼間部は浪人生対象、夜間部は高校生対象として授業を行っています。
各コース別に専門実技指導を行っていますが、特に沖縄県立芸術大学に関しては、各専攻別に細かく分析し徹底した実技対策指導を行っています。
その結果、昨年度(平成19年度)入試では沖縄県立芸術大学入学定員65名に対して42名の合格者を輩出しました。
また全国の芸大・美大にも多くの合格者を輩出してきて、平成19年度の合格者総数は多摩美大、武蔵野美大等89名にのぼります。
大学受験のための実技指導がメインですが、その前段階の、中学生や高校1・2年生を対象にした基礎科というコースも設置しています。
昨年9月には沖縄市にコザ校を開校し、中部以北の学生にも芸大・美大受験専門実技指導が行えるようになりました。現在20数名がコザ校に通って学習しております。
他には通信教育コースもあります。受験対策の課題をこちらで作成し、それをご家庭に送って一定期間内で生徒に制作してもらいます。
作品が完成したらこちらに送ってもらい、その添削指導を私達が行っていきます。学校が長期休業(夏休みや冬休み)に入りましたら、直接こちらに来ていただいて受験指導を行います(スクーリング)。
それに加え、社会人向けの一般美術教室も開講しています。
こちらのほうは、例えば主婦の方などが通っておられます。
他には不定期で、小学校教員採用試験を受ける人のための、実技試験の対策指導も行っています。
さらには、臨床美術士になるための基礎的な実技力を身につけるための講座も開講しております。
美術系の大学を目指そうという受験生には、様々なタイプの子供達がいまして、小さい頃から絵が好きで、そのような環境で育ってきている子がいるかと思えば、その逆に今までずーっとスポーツをやってきて、高校3年のインターハイが終わってから美術系の学校に行きたいと言い出す子もいます。
絵画や彫刻に代表されるような芸術関係は、その表現の仕方など短期間ではなかなか身につくものではありません。
早く始めることで、表現方法などの『技術部分』や芸術に関する『感性』が、『経験』としてそれだけ多く積み重ねられます。
そのような意味において、中学生や高校1・2年生を対象にした『基礎科』は、とても重要な位置づけのコースとなります。
ここに身を置きながら様々な経験を重ね、自分の方向性を明確にしていく時間として、有意義に過ごしてもらえたらなと思っています。 貴校の特徴や魅力をお聞かせ下さい
彼らは先生でありながら、生徒達が目指している分野の『先輩』でもあるわけです。
ですから、ここでは先生と生徒の距離が近いという感じがします。これが特徴ですね。
受験のためにやるべきことや覚えること、そして習得していかなくてはならない技術なども沢山ありますが、その前のベーシックな部分である『モノを創りたい』という姿勢は、先生も生徒も一緒なのです。
その部分を共に大切にしていきながら、私達講師陣は、経験の数が多いところからアドバイスをしていくというスタンスで指導を行っております。 この仕事をしていて良かったことや苦労したことを教えて下さい 自分も芸術の道を志して、そのための学校に入り勉強してきたわけですが、その『勉強する』という気持ちは今でも変わっていませんし、実際に今も勉強しています。
そのような意味で、今の若い人達の『感覚』に直接触れることができるのは、自分にとってとても良かったこと・すばらしいことだと思っています。
ただ同時に、現在の『美術界の状況』や、大学受験に対する考え方を含めた『若い人達の意識』と、『昔、自分達が目指していた時の意識』とが少し違うような気がしています。
ですからそのギャップや、意識改善をどのようにしていけば良いのかということに悩んでいます。
自分達の頃は大学受験に関する情報が少ないせいもあり、油絵をやりたかった私は、ある学校を志望校として考えていたのでそこだけしか頭にありませんでした。
そこに行くためだけの努力を必死にやっていた記憶があります。
しかし最近は、様々な美術系の大学が沢山あって、しかもそれぞれの大学ごとに色々な特徴を持ったコースを有していますから、受験生は目移りしてしまうようです。
それはそれで良い部分もあるのですが、しかしそのせいで逆に散漫になってしまうため、「自分はこの道に進んでいくんだ!」という意識が弱く感じることがあります。
さらには、やってみたらうまくいかなくて、「やっぱりやめようかな」というふうになってしまうケースが多いような気がします。
この道でやっていくという強固な意志があれば、どんなつらいことでも乗り越えられるはずなので、そのような『意志』を持たせてあげたいと思っています。
しかしなかなか難しいところなので、その辺も苦労しています。 美術を通して、生徒さんに伝えていきたいことをお聞かせ下さい モノを創るために必要かつ重要なことは、自分のリアルな感覚で物事を『実感』していくことです。『実感』できるようになった生徒というのは、教えていてこちら側も嬉しくなりますし、そのような生徒は大学にも受かっていきます。
それと、様々なモノの見方を学んでいくことで、様々な『モノの見方のアイデア』を身に付けていってほしいと思っています。
『モノの見方のアイデア』を沢山持つことで、いろいろな『実感』ができるようになる。そうなったら今度はその中で、自分が一番強く感じたものを大切にしていってほしいですね。
ここにいる生徒達には、今それを勉強してもらっていますし、そういう感覚を鍛えている最中なのです。そしてさらに、感じたものを『的確に表現』できるようにしていくための技術指導に入っていきます。 今後の抱負を教えて下さい 一番は、これからも生徒が希望する大学に受からせていくことです。それと一般的には、芸大や美大の受験に関する情報はあまりないので、どうすれば良いのか分からないし、美術は好きなんだけど大学に入ろうと思うとかなり難しいのではないか、と思われているのが現状だと思います。
ですから、正確で新しい受験情報を提供していくことで実際の状況を知ってもらい、皆さんの助けになればとも思っています。
しかしそれだけで終わらせるのではなく、将来においてもアーティストとして活躍していけるような人間を育てていきたいですね。 最後に一言お願いします
そうなると、先ほど言った『実感』する心や『感覚』がなくなってきて、人間性というものを考える上で良くない状況になっていくのではないかと危惧しています。
単純に、『美術が好き』『絵を描くことが好き』というところから始めて、様々なモノに触れてみて下さい。学校だけでは、いろいろなことに触れていくことができなくなっています。
那覇造形美術学院では体験入学もできますから、まずは気軽に始めてみて、そこから将来のことを考えていっても良いのではないかと思います。
そして、一般の方々も忙しい毎日の中で、例えわずかでも『実感できる時間』を作っていただけたらと思っています。
[[ 取材後記 ]]
『美術系・芸術系大学の合格を目指す予備校』ということで、今回、取材に伺わせていただきました。予備校の性格上、生徒の志望校への合格が第一ではありますが、その奥には、人の持つ『感じる心』を大切に育てていきたいという黄金学院長の想いが強く表れていました。
授業風景も見学させていただき、真剣な眼差しで作品と向かい合う生徒さんの姿を目の当りにした時、先生と生徒が、同じ目標に向かって一緒に進んでいこうとしている場所であると確信しました。
地元の沖縄県立芸術大学の入試問題を徹底分析し、確かな実績と信頼を築きながらさらに全国へ羽ばたく那覇造形美術学院。将来の美術界・芸術界を明るく照らしていく存在になってほしいと思いました。
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