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週刊元気企業 【大星広告】

大星広告 - 流石だと言われる作品を作るのは職人として当然

大星広告 インタビュー

今回は 大星広告の大城敏夫 代表取締役にお話を伺いました。
看板製作業に対する想いと作品作りに対するこだわりをお話していただきました。

業務内容(商品・サービス等)をお聞かせください

一般で言う看板製作業です。電照看板やインクジェットでの出力などを軸に行っています。
看板の受注に関してはその額や規模にとても幅があり、細かく説明するのは難しいですね。

 

屋内・屋外と広く全般的に行っています。状況に応じてパートナーと分業を行う事もありますが、基本的には現在スタッフ5名で営業から製作までを行っております。

これまでに手がけた仕事についてお聞かせ下さい。

大星広告これまでに手がけた中で金額的に大きな取引といえば、当時、一手に引き受けてやっていた某スーパーの仕事でしょうか。

 

規模でいくと、汚水処理場の壁面にシーサーの絵などを施したのですが、それはおよそ500平方メートルほどあったかと思います。

 

これだけの大きさでしたので、およそ完成まで2週間程度かかりました。あとは、各市町村の公園の壁画など公共の仕事なども結構やってきました。

 

他には高さが20メートルほどの文字を書いた事もあります。 これまでの経験で文字の大きさやパーツの割合などが頭に入っていますから、どれだけ大きな文字を書いたとしても入らなくなってしまう事はありません。

 

これは「手で書く」という経験を長年積んだからこその技術だと自負しています。 今は寸法が大きいものは、パソコンなど使って下絵の処理をしたりする事がほとんどですからね。

 

お客様については企業や店舗はもちろん、個人の方からの依頼もあるので、取り扱う仕事の幅は広いのではないでしょうか。

 

依頼のほとんどは県内の企業ですが、県外から来る事もあります。
県外からのお客様に話を聞くと、沖縄で仕上げる看板は南国独特の色使いが派手でインパクトがあり、また価格も安いという事です。

 

大城敏夫 代表取締役 大星広告本土はどちらかというと品があり落ち着いた感じのものが多いですからね。とても特徴的で印象に残るようです。

 

仕事に関しては、技術に対してお金を払ってもらう訳ですから、それ以上の価値を生み出せるものを提供するように意識していますね。

 

いつも社員には、「私達が看板を作るのはほんの一時、でもお客様はそれを長い間使っていく」という事を頭において仕事に臨むようにと話しています。

 

会社の魅力・特徴をお教えください

私の息子もここで働いているのですが、彼の技術についてお話させてもらうと、並外れたデザイン・色彩感覚を持っている事が特徴の一つとなっていますね。

 

同業の職人の方やお客様からも同じような事を言われ、実際に認めてもらっています。私自身も30〜40年この世界でやってきて一通りそのような技術を見てきていますが、それらと比べても独自の特徴・センスを持っているので、私の技術を超えたかなと思っています。これを更に伸ばしていって欲しいですね。

 

仕上げに2日 ウレタン仕上げ今はこういった技術を教える専門学校も増えてきていますので、コンピューターの操作は誰でも出来ると思うんですよね。

 

その中で操作できるという事と見た人を惹きつけるものを作るという事では、やはり全然違いますよね。

 

手書きの世界で職人の上の職人というものがあるように、コンピューターを使ったデザインの世界も全く同じだと思います。上には上がいるわけなんですよね。

 

技術に関してはお客様にも満足していただいているので、自慢できますね。

手描きの技術については、他の人がやらないような事をしている点です。

 

昔の漫画や映画などの看板を仕事とは別で書いていますが、その作品が100点を超えました。こつこつと積み重ねた結果です。

 

自分で言うのもなんですが、よくやったなあと思いますね。大きなものを作るにはやはり積み重ねです。

 

普段当たり前に利用している高速道路などでも、実際にあれだけのものを作るとなると地道な作業があってのものですよね。チリも積もればとは正にこの事だと思います。

 

紫外線が強烈なためコーティング仕上げ描いているもの1点1点が印刷ではなく手描きなので、100点描くとなると大変です。

 

最初から100点描こうと思ったら、数の多さに滅入ってきっと出来ないはずです。

 

好きでコツコツやっていたから出来た訳です。


職人気質というか、本当に描く事が好きなんですね。思い立ったら夜の11時からでも描き始めて、そのまま深夜の3時、4時までなんていう事もありましたね。

 

当時の漫画や映画の絵を書いている人は、全国を探してもそんなにいないみたいです。絵の存在はずっと残りますし、人と同じ事をしていてはどうしようもないですから。

 

希少なものという事がそのままが宣伝になり価値になるわけですので、これからも引き続き描いていければいいですね。

 

ただお金が貰えるからやるというだけではなく、好きという気持ちや遊びの感覚も持ちながら技術の向上に取り組んでいます。

 

汚水処理場の壁面また仕事としてやる以上、綺麗に出来るだけではいけないんです。 利益がないともちろん商売は成り立ちません。なので「早い」と「綺麗」は常に隣り合わせですね。

 

文字を書く場合だと、ゆっくり書くよりも速く書く方が線に震えが出にくく綺麗な線を描く事が出来ます。

 

ぱっと見は分かりませんが、拡大してみるとすぐに分かります。ゆっくりと丁寧に行う事だけが正しいとは限りません。 職人として自分の腕を磨くに、このような所までこだわっていきたいですね。

創業当時はどのような状況でしたか

大星広告は、私が18年間会社勤めをした後、海洋博覧会開催の年である1975年に設立しました。PR関係の会社に勤めていた時に、技術面・営業面共にじっくりと勉強して、景気の良いときに独立した形になりますね。

 

ただ資本金が全然無い、道具も無い、車も無いといった状態でスタートしたので、初めは散々でしたよ。やっと買った車も底に穴が開いていて、ドアも閉まらず針金で閉めて動かしていたんです。

台風に耐える屋外看板 大星広告
移動費がかかりすぎてほとんど利益が出ないような1万円余りの仕事を、那覇からコザまで取りに行ったこともありました。

 

しかし看板屋さんは沢山あるのに、わざわざ那覇にあるこのお店を選んでくれた事に感謝ですよね。

 

このように正直言うと割に合わないような仕事も沢山やりましたが、そこから人のつながりが広がっていきました。あれから30年弱が経ちますが、その時のお客様が今では大星広告の一番のお客様です。

 

他の業種があまりやりたがらない様な仕事を率先して受ける事で、大きな仕事に繋がる事もありました。小さな仕事でもふとした時に何かのきっかけになるものなんですよ。

この仕事をしていて良かった事・苦労した事をお教えください

仕事面では特に苦労を感じた事はありませんね。いくらお客様が喜んでいても自分では納得がいかない場合もありますし、逆に自分でいい出来だと思っていてもお客様の反応がいまいちだったりする事もあります。

 

その辺は難しい所でもあり、もどかしい所でも有ります。結局は、お客様が評価して初めてその作品の良し悪しが決まるものなんですよね。

 

当然ながら、私達の持っている技術だけでなく、そこにお客様の特徴や要望を盛り込み、うまくバランスを取りながら仕上げていく事が求められます。

 

流石だと言われるような作品を作るのは職人として当然ですが、やはり「ここに頼んで良かった」というお客様からの褒め言葉は嬉しいですし、次に繋がるパワーになります。

普段心がけている事はありますか

人間は年を取るのが一番怖いので、1日1日を大切に過ごすという事を心がけています。今は死に物狂いで働いて、後から遊ぶという考えが自分の中にはありますね。

 

日頃から、常に息子にも「油断はするな」と言っています。
年を取ったら仕事をしようと思っても出来ない時が来る訳ですから、若い時にうんと働いて、その分年を取ったら遊んでもいいからと言っています。

 

この業界は目まぐるしい変化がある世界なんです。新しい素材や技術が次から次へと出てきます。今ある技術もいずれは時代遅れになってしまいますので、常に最先端の情報を仕入れていく事が必要です。

 

当時、私もアメリカの情報誌から技術の知識を得ていました。おかげでインクジェットの技術も本土に入る前に既に知っていましたね。

 

常に最先端の情報を仕入れる 大城敏夫 代表取締役新しい技術がここまで来るのには少し時間がかかるかも知れませんが、いずれは来るわけですから、そういった技術があるという事を知っていた方がいいですよね。

 

今の様にパソコンで看板を作るなんて、昔は想像もつきませんでしたからね。先を見ていれば、新しい流れにもスムーズに対応する事が出来ますので、情報収集は欠かせません。

 

仕事の面においては、沖縄は本土と違って台風が頻繁にくる地域ですので、屋外看板については台風に耐えられる事を第一条件に考えて作業に当たっています。

最後に一言お願いします

これだけやってきて満足していますので、私はもうそろそろ現状維持に努めようかと思っています。あとは次の代に任せて大人しく座っておきます。

 

50近くなるまで本土に行った事も無かったですが、それでも自分は満足していました。お店を閉める事も嫌でしたので、旅行にも行きませんでした。自分自身が満足してやっていた事なので、それも一つの生き方ですね。

 

今は仕事もうまくいっているし、息子も頑張ってくれているので楽しいです。仕事というのは、自分ひとりではどうにもなりません。皆がいてはじめて仕事が成り立つので、社員にはとても感謝しています

 

「なんくるないさ(なんとかなるよ)」という言葉がありますが、それはゆとりがあってはじめての言葉だと思います。何とかするために毎日の仕事を頑張る訳ですからね。

 

社員には、責任を持って仕事に臨む、今ある仕事を一生懸命頑張る、という意識を常に持ってこれからも頑張ってもらいたいです。

[[ 取材後記 ]]

 

今回は作業場で大城代表の作品に囲まれながら取材となりました。

 

取材中に自らの腕に対する確かな自信を語る様は、これまでに幾つもの作品を作り上げてきた経験があってこそのものでしょう。プロとして自分の姿勢を貫いてきたという話を伺っていると、私ももっと頑張らなくてはと頭が下がるような思いでした。

 

「技術職である以上常に情報収集を欠かさない」「日々の積み重ねが後の大きな力になる」などの言葉には、ご自身の考えを行動に移してこれまで継続し、そして結果を残してきたからこその重みが感じられました。

 

また、取材後にご子息にもお話を伺ったのですが、やはり「どこにもない看板作りをして行きたい。新しい発想と強いインパクトを持ったものが作れるように心がけています。世界に出て、実際に見て勉強する事が大切ですね」と、今後に向けてしっかりと方向を定めているようでした。

 

今後も人の心を捉えるような大星広告ならではの看板・作品を生み出して行く事を期待します。

※インタビュー企業の詳細は企業紹介ページにて確認できます。

大星広告→


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