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週刊元気企業 【一丸青果(かずまるせいか)】

一丸青果(かずまるせいか) - 『日々の勉強』と『継続』が『繋がり』という力を生む

一丸青果(かずまるせいか) インタビュー

今回は一丸青果の玉城博一代表にお話を伺いました。
野菜を通じて様々な『繋がり』を大切にしている一丸青果へ取材に行って参りました。

業務内容についてお聞かせ下さい

玉城博一代表

沖縄県内外の飲食店をメインに、様々な種類の野菜を、ご注文いただいた各店舗さんの厨房まで、心を込めて配達させていただいております。それと一部ではありますが、一丸青果周辺に住んでいらっしゃるお客様に対しては、私達の店舗にて野菜の直接販売も行なっております。


配達についてもう少し付け加えてお話しすると、主なお取引先はホテル・居酒屋・そば屋・Bar、それと県外で沖縄料理を扱っているお店などです。


ですからそうなると、取引先の各店舗さんの営業時間に合わせて野菜の配達時間帯も異なってきますから、朝は8時くらいからスタートし、夜は9時過ぎくらいまでの仕事になります。一日のうちほとんどは外に出ていて、街中を配達車で走り回っています。

お取り扱い商品の中には、『特殊な野菜』もあるそうですね

玉城博一代表2

沖縄で特殊な野菜と言えば、代表的なものは『蓬(よもぎ)』なんですね。この地では、蓬を育てている農家さんが非常に少ないのです。
最近は、お洒落な飲食店がどんどん増えてきていますから、パスタ屋さんやホテルなどでも使うような『添え物』としてのハーブ類など、特殊な野菜も本土から仕入れてきて、ご注文いただいたお客様には販売をさせていただいています。


このようにして、特殊な野菜も販売している所は沖縄県内ではとても少ないので、この部分は私達の店舗の特徴と言えます。扱っている場所が少ないだけに、お客様からは「一丸さん、ぜひお願いします!」という声が多かったりします。

仕事をしていて良かったことや大変なことを教えて下さい

まずは、大変だなと思うことからお話します。

私たちが扱っている商品は『生き物』であり、かつ『食品』であります。ですからやはり、『品質管理』や『衛生管理』にはとても細かい神経を使いますね。 それと同時に野菜の種類がとても多く、毎日と言っても良いくらいに新しい野菜がたくさん出てきます。これは、品種改良が盛んに行なわれていることの証なのですが、それに伴い、名前を全部覚えていかないといけないので、それが大変だなと思う時はあります。


それに同一の野菜であっても、地域によっては呼び方が異なっているものもあります。そして注文する方によっても、様々な言い方でご注文されますから、それらをすべて覚えていないと、先方とのお話が通じないこともあります。


これは仕事上、非常に困ることですね。同じ野菜であっても、2〜3種類くらいの異なる名前を持っているものもあるということで、分からない時は「どんな野菜なんだろう・・・?」と思いながら調べたりもします。 自分達よりも、お客様の方がたくさん知っていらっしゃる・・・なんていうこともありますから、お客様から教えていただいたりもしながら、『日々勉強』『日々成長』という感じで毎日を送っています。


一丸青果店頭看板

良かったなと思うことをお話しすると、お客様から「○○という野菜はありますか?」と、現在扱っていない商品の事を尋ねられたこともあります。その時、八百屋さんによっては「ありません」と言って断ってしまうケースが多い、ということを聞いているのですが、自分はもっともっと勉強していきたいと思っていますから、入手方法などを調べて、できるだけお客様のもとへお届けできるように努力をしています。
するとお客様から、「さすが一丸さんだね!」とおっしゃっていただけることもあり、とても嬉しい気持ちになります。


他にも「一丸さんの野菜はいつも上等だね!」とお褒めの言葉をいただいたこともありましたから、そのような時はこの仕事をしていて本当に良かったと思います。
このようなお声があるからこそ、どんなに大変なことに突き当たったとしても、次回もまた頑張ろうと思えるのです。

好きな言葉を教えて下さい

『継続は力なり』という言葉が大好きですね。自分はこの仕事をして5年になりますが、毎日が勉強の積み重ねです。ある出来事を通して、この言葉を好きになった理由をお話したいと思います。


玉城博一代表3

つい最近のことですが、あるお客様が急にいらっしゃいました。そして、仕入れることがとても難しい商品を注文されていきました。私一人の力では、どうしても見つけることができなかったので、八百屋仲間の皆さんを通じて探していただくことにしました。すると、この業界では上に位置する方までが動いて下さって、お目当ての商品を見つけることができました。そして、無事お客様のもとへお届けすることができたのです。


その時、自分のお店と同じように考えて、親身になって動いて下さった大勢の仲間や先輩方には、言葉に表しきれないほどの感謝の気持ちでいっぱいになりました。それと同時に、必死になって動いて下さった皆様から、自分がその仲間として認めていただけたような気持ちになり、この5年という年月を一生懸命やってきて、本当に良かったなと・・・。自分でも知らず知らずのうちに、周りの方々のご協力が得られるような力を手にできていたのかなと思うようになりました。それを実感するようになってからは、特に『継続は力なり』というこの言葉が好きになりましたね。

今後の決意や抱負を教えて下さい

今も昔も、そしてこれからも変わらないであろう自分の考えをお話しします、この商売に限らず、すべての仕事にも言えることだと思いますが、『仕事』というのは、自分自身を鍛えそして磨き、高めていく場であると思うのです。そのために、日々勉強しているのだという意識を持ち続けていくことはとても大切なこと。勉強させてもらっている相手は様々です。それが『お客様』であったり、同業の『先輩や仲間』であったり・・・。だからそのような気持ちを、いつまでも忘れずに持ち続けていきたいですね。


それとこの仕事について言えば、勉強の相手はお客様や同業者だけではなく、『自然』そのものもその対象となります。最近は、特に地球温暖化の影響で野菜の旬の時期というのがズレてきていたり、あるいは無くなってきていたりという状況を肌で感じ取ることが出来ます。世間でも、地球環境がおかしくなってきている問題については、様々な場面で取り上げられる機会が増えていますが、この商売をやっていると特に身近に感じられますね。


現在、野菜の値段が高くなっている原因について、消費者の皆さんは石油が高騰しているからだろう…、とお考えになっている方がほとんどだと思います。確かにそれも高騰している理由の一因ではありますが、実際にはそれだけではなくて、例えば今の時期なら太陽の光が強すぎて育ちにくくなっていることや、さらには育ちにくいどころか最悪の場合、枯れてしまうこともかなりのケースとして見受けられます。他にもカタブイ(=場所によって片方が晴れていて、片方が雨降りの状態を意味する方言)の現象が昔に比べ頻繁に起こるようになりました。


玉城博一代表4

これは簡単に言ってしまうとお天気雨の状態ですから、外で野菜を蒸しているのと同じだとお考え下さい。雨の後は、水蒸気によって気候がムンムンしてきますから、そのままにしていると野菜は腐ってしまいます。あるいはそこまでいかなくても、野菜の質が全体的に悪くなってしまいますから、出荷できるものが少なくなって結果的に野菜の高騰へ繋がっていきます。


そういったことを含めて、勉強していくことは無限にあるのです。だからそれらのことを学びながらこの仕事に携わっていると、本当に奥が深いなと思ってしまいます。今後も野菜を供給していく側の人間として、地球規模の気候にも関心を持ちながら、将来の野菜事情に危機感を持って、そのような状況をお客様に理解をしていただくための努力をしていきたいです。そうすることで多くの方々に、永くそしてできるだけ美味しい野菜を無駄なく召し上がっていただきたいですね。

【取材後記】


『野菜』という我々の生活にとても密着した商品をテーマとしながら、身近な問題だけでなく地球温暖化などのグローバルな課題にまで、お話しが及んだのには驚きました。しかし裏を返せば、それだけ『人間と自然の繋がり』は密接な関係にあり、切り離して考えることが出来ない証だと思います。


それに『繋がり』と言えば、インタビュー中に玉城代表が特に熱っぽく語られていた同じ業界の仲間やお客様との繋がりについてのお話がありました。これは本当に胸を打つ内容でしたね。一人の力だけでは決して成しえることのできないことも、多くの方々の力を得ることで可能にしてしまう。これは、玉城代表の『日々勉強』という姿勢や『人徳』によるところが大きいのではないかと思いつつ、私自身もそれを見習い、今後の人生のためにぜひ忘れないようにしようと思いました。

※インタビュー企業の詳細は企業紹介ページにて確認できます。

一丸青果(かずまるせいか)→


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