映画『ダンスウィズミー』プレミア試写会に潜入!
今回は、矢口史靖監督と女優・三吉彩花さんに直接インタビューしてきました!
『ダンスウィズミー』が完成するまでや、その他の秘話など、普段聞けないお話をお伺いしましたよ♪
その様子をお届けします!

海外映画祭での上映を大成功で終え、世界から絶賛されている8月16日(金)公開の映画『ダンスウィズミー』。このたび、矢口史靖監督と女優・三吉彩花さんが、6月25日(火)沖縄最大級のシネコン「ユナイテッド・シネマ PARCO CITY浦添」のオープニングイベントとプレミア試写会に登場!海外での勢いそのままに、日本最南端の地でハッピー旋風を巻き起こしました。

プレミア試写会には、矢口監督と三吉さんが登壇。三吉さんは、「また沖縄に来ることができ、本当に嬉しいです。結構沖縄にゆかりがあるなぁと勝手に思っています(笑)。またこうして皆様にお会いすることができて嬉しいです。」と挨拶し、司会者からは”お帰りなさい”と温かく迎えられました。矢口監督は、「首里城に一人で行きました。首里城をまわっているうちに、バイオハザードの中にいるみたいで、迷いまして。帰りは念願のモノレールに乗って帰ってきました。」と楽しいトークを繰り広げ、会場に居た約250名もの観客を笑いに包みました♪

監督・矢口史靖さん×女優・三吉彩花さんに直接インタビュー!

―構想16年とお伺いしました。どのような思いで『ダンスウィズミー』は完成したのですか?


矢口監督
16年経っちゃっただけです。すーっとずーっと考えていたというよりは、やりたいと思ったのが16年前でした。『スウィングガールズ』の台本に「ここはミュージカルです」と書いたんです。でもプロデューサーに止められて。

あの時、17人の若手女優に楽器と演技と両方させるとあって、さらにミュージカルもやろうとなるとどちらも潰れてしまうので、バンドと演技に集中させようということになりました。当時のプロデューサーに「ミュージカルは、“本当にミュージカルのためのミュージカル”まるまる1本作りたいと思ったその時一緒にやろうじゃないか」と説得され、泣く泣く諦めました。そんなこと言って、どうせ作らせてくれないんでしょ?みたいなことを思っていたんですが、今回の映画も結局『スイングガールズ』と同じ会社が作ってくれました。ただ、今までほとんどのミュージカル映画は進行していく中で、感情が高まって歌って踊り、しれっとまた普通のドラマに戻っていく作品が多くて。歌って踊らなくたってドラマが成立するってものがほとんど。他と同じものを作っても意味がないので、ミュージカルじゃないと描けないストーリーはなんだろうとずっと考えていました。そして最近になってようやく打開策が見つかり、ダンスウィズミーになったんです。

―女性に向けての見どころはなんでしょうか?

三吉さん
今回のストーリーが、良いマンションに住んで、良いもの食べて、良い服着て充実してますっていうOL女子が、自分はこれで幸せなんだろうかと考える催眠術にかかるんです。色々な所に行き、様々な出会いとハプニングが起こり、「自分が本当に求めていた自分らしさとか生活って何なんだろう…」と、自分の生き方を見つめ直すという。

映画を観ているOLの方など、「自分の人生って今どうなんだろう、楽しいかな、ちょっとしんどいかな」みたいなことも考えながら観ることのできる映画です。でも、この映画は本当にどんどんハッピー♪になっていく映画なので、観終わった後に明日からも頑張ろうっていう風に思っていただける映画なんじゃないかな。きっと共感していただける部分が多いと思います!


矢口監督
自分探しの旅。多分、女性なんかは特に自分のことのように感じて観てもらえるんですよ。だからって会社辞めろって話じゃないんですけど(笑)。ほんとに自分が一番やりたかったことができているかなとか、光っているのかなってことを感じつつ、あ、でもそうだ。自分はこれでいいんだって再確認したり。もうちょっと、もう一歩踏み出してみようかなって、そんな風に前に一歩出てみようかなって背中を押せる映画になっていると思います。


―今回主役・静香を演じられて、三吉さん自身で似ている場面はありますか?

三吉さん
私と鈴木静香の似ているところはほとんどないです。自分に近いなっていう性格の部分がなかったので、逆に演じやすかったです。自分と似ている役もここはこうするだろうなーって照らし合わせて演じるので比較的演じやすいんですけど、今回は私自身と全く性格の違う女の子でした。しかも催眠術にかかってミュージカルをやってしまうという、現実世界ではありえないようなシチュエーション。逆にもう全部吹っ切れて自分だったらこうするだろうなってことよりかは、一個殻を破った感じで演じやすかったです。


―矢口監督から見て、三吉さんのギャップを感じた部分はありますか?

矢口監督
観てわかると思いますが、クールビューティー。普段、なんかこうサラーっとしたさわやかな風をまとっているんですけど、歌って踊ると、まるで別人のように変わるんです。そのギャップが静香としてオーディションしたときに一番面白かったところなんですよ。主人公は歌って踊るときは表情も華開いているんですが、踊り終わった後「しまった」って顔をして落ち込むわけです。この落差がおもしろい。オーディションの時に、それが一番出ていたのが三吉さんだったんです。それが主人公の役を射止めた理由ですね。

―最後に、musu-b読者に向けてメッセージをお願いします!

矢口監督
元々ミュージカル好きな方はもちろん、あんまりミュージカル観ないんだよねって方が見ても面白い映画です!普通ミュージカルはさらっと歌ってしれっとストーリーに戻るのですが、この映画はさっき踊ってなかった?ってつっこみを入れちゃうんです。ミュージカル映画の鉄則を破り、ユーモアとサスペンスまで描かれているので、是非「ダンスウィズミー」で初めてのミュージカル体験をしてみてください♪

三吉さん
この映画は、幅広い世代の方にそれぞれの視点で共感していただける映画だと思います。懐かしいなって思う曲がでてきたり、あ、この曲ってこういう風に楽しめるんだって新しい発見も生まれてきたり。アトラクションみたいな映画になっているので、ぜひお友達やご家族、恋人と、3回は観てほしいと思います♪